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マキロイが痛恨の“勘違い” ドロップ処置ミスで2罰打「ルールが変わったことを失念していた」

7番で痛恨の2罰打を受けたローリー・マキロイ(撮影:GettyImages)

<AT&Tペブルビーチ・プロアマ 初日◇1日◇ペブルビーチGL(6972ヤード)、スパイグラスヒルGC(7041ヤード・ともにパー72)◇米カリフォルニア州>

今季米ツアー初戦となったローリー・マキロイ(北アイルランド)は初日にスパイグラスヒルGCをプレーし、一時は6アンダーと伸ばしトップに立った。しかし、終わってみれば「71」の1アンダー・39位タイ。7番で痛恨の2罰打を受けた。

10番からスタートしたマキロイ。前半は2アンダーで折り返すと、後半は1番でバーディ、3番から3連続バーディも奪った。
 
しかし6番パー4でボギーを叩くと、続く7番パー5で落とし穴が待っていた。ティショットを曲げて大きな松の木の下へ。マキロイはアンプレヤブルを選択し、ボールとフラッグを結んだライン上にドロップ。このホールを「6」のボギーであがった…はずだった。
 
8番もボギーとしたマキロイは「69」でホールアウト。だが、アテストでスコアカードに署名をする前に「2023年からルールが変わった。7番のドロップ処置が間違っていた。僕は19年のルールのことばかり考えていた」と自己申告。競技委員を交えて話し合った結果、2罰打(※1)が加わり7番は「8」のトリプルボギーに。マキロイは6番からの3ホールで5打落とすことになった。
 
マキロイが行ったドロップ処置は「(ホールと)ボールのライン後方5ヤードほどのところにドロップした。19年に変わったルールではライン上から1クラブレングスでドロップができた。だから僕はラインから1クラブでドロップしたんだ。でも、僕は23年にルールが変わったことを失念していた」と話した。
 
現在のルール、23年1月から施行されたものでは『ドロップするのはライン上であること。そのボールがたとえホールに近づいても、1クラブレングス以内であればどの方向でも止まったところからプレーできる』(※2)となった。つまりマキロイは後方線上のラインから外れたことで、2ペナルティを受けることになった。
 
「14ホールはすごくいいプレーだった。それがひどい終わりとなってしまった。だけど3ホールだけだ。とても好調だ」と気を取り直し、2日目から巻き返しを図る。(文・武川玲子=米国在住)

※1ゴルフ規則14.3b 球は正しい方法でドロップしなければならない
(3)球は救済エリア(または線上)にドロップしなければならない
球は救済エリアにドロップしなければならない。プレーヤーはその球をドロップするとき、その救済エリアの中または外に立つことができる。しかし、後方線上の救済(規則16.1c(2)規則17.1d(2)規則19.2b、規則19.3b参照)を受ける場合、球をその規則で認められている区域の後方線上にドロップしなければならない。そして、その球がドロップされた箇所に基づいて救済エリアが定められる。

(4)間違った方法で球をドロップした場合にすること
球を救済エリアの外からプレーした、またはドロップしなければならないのにプレースした後にプレーした場合、プレーヤーは一般の罰を受ける。

※2ゴルフ規則19.2b 後方線上の救済
プレーヤーは元の球の箇所とホールを結ぶ線上で、その元の球の箇所の後方にドロップすることができる(球をドロップすることができる後方の距離に制限はない)。ドロップしたときにその球が最初に地面に触れた線上の箇所が救済エリアを定め、その救済エリアはその地点からどの方向にも1クラブレングスとなる。しかし、次の制限がある。

・元の球の箇所よりホールに近づいてはならない。
・どのコースエリアでも良い。しかし、ドロップしたときに球が最初に触れたのと同じコースエリアでなければならない。

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