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練習場でトライ! ナイスショットを“いいイメージ”として記憶に残す「20秒ルール」【心理学者に聞く】

ナイスショットの確率をアップさせるには、ナイスショットをしたときのスイングや感触を脳内に記憶させておくことが大事。そのためにも、ナイスショットを打ったときは、少なくとも20秒間は余韻に浸るようにしよう  イラスト/タカセマサヒロ

どんなスポーツでも“いいイメージ”を持ってプレーするということは、とても大事なことです。ゴルフにおいても、脳内にいいイメージを数多く保存しておけばしておくほど、ナイスショットの確率は確実に上がります。

では、そのイメージをどうやって作ればいいか。トップクラスのプロゴルファーならば、イメージ通りに打てて、結果も申し分なかったというショットが映像として残っているので、それを繰り返し見るだけで大きな効果が得られます。他のスポーツのアスリートも同じ方法で、イメージトレーニングを積んでいます。

一方、アマチュアゴルファーの場合、そういう映像がほとんどないと思うので、練習の際、直接脳内にいいイメージを蓄えていく必要があります。

方法は簡単で、気持ち良く打てて、思い通りにボールが飛び、自分で「ナイスショットだ」と思ったら、それを記憶します。

このときに重要になってくるのが“時間”です。私はこれを「20秒ルール」と呼んでいるのですが、その言葉通り、ナイスショットが出たら、そのときの感触、スイングしたときの意識、ボールの飛び方などを反芻しながら、20秒間、余韻に浸ってください。

なぜ、20秒なのかというと、記憶を脳内に定着させるためには、最低でも20秒かかり、20秒余韻に浸ることでナイスショットの記憶は半永久的に残るからです。

一方、ミスをしたときは、さっさとそのショットのことは忘れ、次のショットに移ります。このとき、「ああでもない、こうでもない」と考えていると、ミスの記憶が残ってしまいます。

このときも時間が重要で、少なくとも15秒以内には次のショットを打つように。そうすれば悪いイメージは消えてくれます。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』855号より抜粋

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