
オリンピックサッカーに年齢制限が設けられている理由!オーバーエイジ枠って何?
オリンピックと言えば、多くのスポーツ選手にとってこれ以上ない最高の舞台となっていますよね。
しかし、サッカーというスポーツにおいては、その価値観が当てはまらないというのが現実です。
なぜならば、基本的に「23歳以下の選手しか出場できないから」です。
オーバーエイジ枠で出場する選手もいますが、チームの大半は23歳以下の選手でなければいけないのです。
オリンピックを観戦しながら、「なんでサッカーは23歳以下しか出場できないのだろう?」と疑問に思ったことがある人も多いはずです。
この記事では、そんな「オリンピックサッカーに年齢制限が設けられている理由」と「オーバーエイジ枠」について解説していきたいと思います。
オリンピックサッカーに年齢制限が設けられている理由
オリンピックサッカーに年齢制限が設けられている最大の理由は、「ワールドカップ」の存在です。
ワールドカップは、サッカーをある程度知っている人にとっては説明不要の大会ですよね。
あまり詳しくない人のために説明しておくと、オリンピックと同じ4年に一度行われるサッカーの世界一の国を決める大会です。
直近では、2018年にロシア、2014年にブラジル、2010年に南アフリカで行われています。
2022年の11月には、カタールでワールドカップが行われる予定となっています。
1970年、オリンピックの規約が変更になり、それまでアマチュア限定であったオリンピックの参加をプロもOKにしたわけです。
様々なスポーツでプロ選手の出場が解禁されていきましたが、国際サッカー連盟のFIFAは、プロ選手の出場を認めなかったのです。
「なぜ認めなかったのか?」
その答えが、「ワールドカップが存在していたから」です。
1970年当時、すでにワールドカップは世界的な規模の大きな大会に成長していました。
1930年のウルグアイ大会から始まり、4年ごとに世界の強豪が真剣勝負を繰り広げ、様々な名勝負を繰り広げていたのです。(1942年と1946年は第二次世界大戦の為、開催されなかった)
すでにサッカー界にとって最高の舞台は存在していて、新たな世界的な大会ができてしまうとワールドカップの存在意義が薄まってしまうということが懸念され、プロ選手の参加が認められなかったわけです。
しかし、IOC(国際オリンピック)とFIFAでついに妥協案が生み出されます。
それが「23歳以下限定」という制限でした。
1992年のバルセロナオリンピックから、23歳以下のプロであればオリンピックに参加できるようになったのです。