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ドローヒッター岩井明愛、1Wはリアルロフト11度のつかまる設定で「食らいつく感じが好き」【勝者のギア】

ウッド3本にアイアン7本という飛ばし屋らしい構成となっている(撮影:ALBA)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>
 
国内女子ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の最終日は、単独トップで出た岩井明愛が4バーディ・1ダブルボギーの「70」をマーク。トータル15アンダーまで伸ばし、初日から首位を守る完全Vでツアー2勝目を飾った。

ツアー初優勝となった4月の「KTT杯バンテリンレディス」優勝時とのクラブの違いは、飛び系のアイアン『EZONE FS』の番手。バンテリンレディスでは6番が入っていたが、今大会ではロフト21度の5番にチェンジ。明愛は5番がセットの3番アイアン、6番が4番アイアンの代わりとして、コースによって入れ替えている。最終日の終盤で迎えた実測191ヤードの16番パー3では、その5番アイアンで80センチにつけ、値千金のバーディ。並んでいた小祝さくらに1打のリードを奪い、そのまま逃げ切った。

明愛のドライバー『EZONE GT450』をよく見ると、可変調整で『スタンダード』から『H』(ハイ)に設定。ロフトを寝かせたうえに、フェースアングルも閉じて“つかまる“仕様にしている。ロフト表示は9度だが、もともと9.5度のヘッドをカチャカチャで寝かせることで、リアルロフトは10.5~11度となる。
 
つかまるクラブを好む理由について明愛は「食らいつく感じが好き。持ち球がドローなので、つかまるタイプが好きです」と答える。続けて、スイングでつかまえるより、クラブがつかまる方が安定するのか?と聞くと、「はい。そうだと思います」と即答。短いホールでレイアップする選手が多い中、14ホール中12回ドライバーを握った。「ドライバーがすごくよかった。比較的フェアウェイに置けたかなと思います」と大会3日間を振り返る。
 
ヨネックスのツアー担当者は感心しながら、こう語る。「明愛プロはショットメーカーで天才系なので、彼女のスイングを邪魔しないように作ってます。素直に動いてくれるような感じですね。こだわりはめちゃくちゃあると思うけど、基本あまりクラブを替えません。つかまりのいい正規モデルが使えるタイプです」。

また、50、54、58度の3本のウェッジシャフトは、初優勝時の『N.S.PRO 950GH』からアイアンと同じ『N.S.PRO 950GH neo』に変更。ヨネックスのツアー担当者に聞くと、「ゴルフ5レディス(9月1~3日)からスピン量の安定化を図るために、動きの少ないタイプに変更しました」と教えてくれた。
 
なお、今季28戦を終え、ダンロップのボール使用者が半数を占める14勝目。内訳はスリクソン『Z-STAR XV』が11勝(山下美夢有4・岩井明愛2・岩井千怜2・青木瀬令奈・小祝さくら・菅沼菜々)で、『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』の3勝は櫻井心那によるもの。ちなみに、今大会2日目終了後に行われたドラコン大会でも、トップ3(竹田麗央・岩井千怜・荒川怜郁)の使用球が『Z-STAR XV』だった。
 
【岩井明愛の優勝クラブセッティング】
1W:ヨネックス EZONE GT450(9度/REXIS KAIZA-M 5S)
3,5W:ヨネックス EZONE GT(14.5,18度/REXIS KAIZA-M 6S)
5I:ヨネックス EZONE FS(21度/ REXIS KAIZAi 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド (N.S.PRO 950 neo S)
50,54,58度:ヨネックス EZONE W501 (N.S.PRO 950 neo S)
PT:テーラーメイド スパイダーX カッパーホワイト
BALL:スリクソン Z-STAR XV

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