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「やっぱり出たい」ガルシアのライダーカップ出場は叶わず 1億円超の罰金支払う意思見せるも…メンバー復帰は却下

ガルシアはやっぱり出たかった…(撮影:GettyImages)

セルヒオ・ガルシア(スペイン)が「ライダーカップ」出場を可能にするため、DPワールド(欧州)ツアーに罰金を支払い、メンバー資格の復活を申し入れたが却下されたことが分かった。英テレグラフ紙が伝えた。

25勝13敗7分とライダーカップ史上の最多得点記録を保持するガルシア。しかし、今月29日にイタリア・ローマで開幕する欧州選抜のメンバー中にその名前はない。1999年、センセーショナルに現れ“エルニーニョ”(神の子)と呼ばれたガルシアは、以来11回の出場を果たしてきた。
 
43歳は現在LIVゴルフでプレーする。そのため欧州チーム入りのポイントは獲得できず、ルーク・ドナルド主将がキャプテンピックで選出することもなかった。もとより欧州チームは欧州ツアーのメンバーであることが条件。ガルシアはこの資格を自ら返上している。その時点ではライダーカップに出場できなくなることも覚悟の上だったが…。
 
大会が近づくつれ、ガルシアのライダーカップへの熱意は増すばかり。6月にはこじれていたローリー・マキロイ(北アイルランド)との関係を修復。さらに母国スペインの後輩で21年大会ではペアを組み活躍したジョン・ラームは「チームにはセルヒオが絶対に必要だ」と何度も口にしていた。
 
しかしガルシアは、欧州ツアーのメンバーシップを復活させる最後のチャンスも自ら放棄してしまった。
 
今年5月、LIVゴルフに欧州ツアーの許可なく出場していたメンバーに「罰金10万ポンド(約1830万円)」を支払うことでメンバー復活の提示がされた。「リー・ウェストウッド、イアン・ポールターはこれを支払った。しかしガルシアだけが払わなかった」と欧州ツアーのオフィシャルがテレグラフ紙に伝えている。
 
期限は過ぎてしまった。ガルシアは「この10万ポンド以外にこれまで支払ってこなかった罰金の合計70万ポンド(約1億2800万円)すべてを支払う。欧州ツアーが望む大会にも出場する」とオファーしたが、門前払いだったと伝えられた。なお、ガルシアの代理人はコメントを出していない。(文・武川玲子=米国在住)

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