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吉田優利がメジャー制覇で感動したできごと「ライバルのはずなのに…」 悔いた一打が次への糧に

メジャーチャンプとして挑む一戦。吉田優利は2連勝なるか。(撮影:福田文平)

<RKB×三井松島レディス 事前情報◇11日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

先週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でメジャー初優勝を果たした吉田優利は、「全然コースも違いますし、アンジュレーションが多く、(グリーンの)スピードが合っていないので調整したいと思います」と気持ちを切り替えて、2週連続優勝がかかる試合に臨む。

「すごく温かいメッセージをたくさんいただいて、頑張ってきてよかったです」と会見に現れた吉田の表情は晴れやかな笑顔。特に「選手、キャディの方々がすごく喜んでくれた。ライバルのはずなのに、心から祝福してくれる姿を見て感動しました」という会場での声に感動した。

なかには「私が変わるきっかけを作ってくださった方。教えてもらったことを結果で示せたと思います」という、王貞治さんからのメッセージも。その内容については「内緒です(笑)」と明かさなかったが、たくさんの幸せを胸につめこんで福岡での時間を過ごしている。

優勝翌日は、普段と変わらずに朝8時から練習に没頭。「いつも通り朝練をして、トレーニングをして、午後は自分の時間に使う、という月曜日でした」と浮かれる様子は一切感じさせない。コーチの辻村明志氏と、日曜日に気づいたことをフィードバックし、今週に備えてきた。ただ午後は美容院に行き、その後は自宅でリフレッシュの時間も。強風が吹くタフなコンディションの試合を終えても「疲れはないです」と体調面でも不安はない。

ビッグタイトルをつかんでも、反省の言葉が口をつく。最終日、12番パー5での2打目のスイングに納得がいかず、そこを意識しながらの練習を続けてきた。「自分の中では大きな変化でした。天候と風で普通にスイングができない状況で、どれだけ精度を上げられるか。こういうミスが出ないスイングにしたい、というのが今後の目標ですね」。向上心もこれまでと変わらない。

「欲を言えば、あのショットだけはしたくなかったですけど、そこは伸びしろというか修正していけると、前向きに捉えたいと思います」。メジャーで得た宿題を克服する3日間にもなる。「(勝ったのが)たまたまメジャーだったという感じ。(通算)3勝してゴルフが終わる訳ではないですし、もっともっとゴルフが上手くなりたい」。吉田にとってのメジャータイトルは、改めて4勝目、5勝目を強く意識させる勝利だったようだ。(文・間宮輝憲)

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