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「大好きな福岡」で悩める原英莉花 新ドライバーに選ぶのは…“安心の古巣”or“高い球の新規”?

うーん、悩ましい…。果たして原英莉花はどちらを選ぶ?(撮影:福田文平)

<RKB×三井松島レディス 事前情報◇11日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年を除き、19年が4位、21年が6位、22年が5位と3大会連続でトップ10入りを果たしている原英莉花。「福岡が大好きですし、コースのアンジュレーションが多い方が得意で、好きなコースです」という和白で、今季初優勝へ意気込んだ。

プロ初勝利を挙げた18年のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」や、日本一に輝いた20年の「日本女子オープン」と、これまでに2勝を挙げている地とあって「大好き」なのもうなずける。いつも来るたびに参拝する博多の総鎮守・櫛田(くしだ)神社での“ゲン担ぎ”も終え、いざ臨戦態勢といった様子。急激な打ち下ろし、打ち上げホールも多いアップダウンの激しいコースだが、「小さいころ葉山国際(カンツリー倶楽部、神奈川県)で練習していたんですけど、狭いし、アップダウンもあるので」と、感覚が近いコースで長年ラウンドを積んでいたことも、いいイメージにつながる。

必勝に向け、この日出場したプロアマでは2本のドライバーを試した。1本が21年まで契約を結んでいたミズノの『ST-X』。これは原にとって最後の優勝になっている同年の「大王製紙エリエールレディス」を制した時に握っていた、かつてのエースだ。

「やっぱり信頼感がありますね。ヘッドもジャンボさんが『モンスターヘッドだ』って選んでくれたやつなんです」。座りをよくするためにソール部分を削ってもらった跡もそのままに、コースに携えてきた。

もう1本がPXGの『0311XF GEN6』。今週に入って初めて打ったドライバーで、「つかまりがいい感じで、高い球が打てる」と好感触を得ている。この2つのヘッドに、もともと抱えている腰痛対策として、シャフトも柔らか目のものに変更。こちらも以前使用していて、「当たり感がライト」と話すグラファイト デザインの『TOUR AD IZー5』(フレックスS)を挿してテストを重ねた。

クラブに関しては「本当はあまり替えたくない。早く決めたいし、決まったと思っていた」という考えもあるが、コンディションなども考慮しメジャー明けに試したという背景がある。プロアマを終えても、どちらを投入するかは「考え中です」とギリギリまで迷うつもりだ。「好きなコースですし…どうしようかな」。安心感のあるミズノか、高い球が出るPXGか? 原の決断に注目したい。(文・間宮輝憲)

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