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師匠・中嶋常幸の言葉を胸に 小滝水音がロングパットをバカスカ決めて単独首位浮上

ロングパットをビシバシ沈めた小滝水音。バーディ合戦で頭一つ抜け出した。(撮影:上山敬太)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇21日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6540 ヤード・パー72>

5月に台湾で開催されたステップ・アップ・ツアー「CTBCレディス」でプロ初優勝を遂げた小滝水音が、ボギーなしで7つのバーディを奪取。2日間トータル12アンダーまで伸ばして、単独首位に躍り出た。

「初日も2日目も、ショットがすごくピンにつけているわけではなく、長い距離のパットが入ってくれての結果です」と話したとおり、初日は7メートル以上が3回、2日目は10メートル以上を3回、7メートルを1回沈めたという。

今大会は降り続いた雨の影響でグリーンが重く軟らかくなっており、ショットもパットもしっかり打たないとショートしてしまう。それが選手たちを惑わせていたが、小滝は『我関せず』といった様子。

「前の試合までパットが打ち切れていなかったので、体重をぶつけてしっかり打つ意識を強く持ちました」。調子が悪かっただけに、グリーンの状態を気にすることもなかった。「自分の打ちたいストロークで打ったら、転がりが良くなった」と、あっけらかんとした表情で続けた。

この思い切りの良さは、ステップ・アップ・ツアーでの初優勝で「私でも勝てるんだ、と自信になりました。次はレギュラーツアーでの初優勝だ!」と、思えたことが大きく影響しているのだろう。

この初優勝を喜んだ師匠の中嶋常幸からも、「いい勝ち方をしたな。毎年、勝てる選手になりなさい」と激励されたという。この師匠の言葉により、自分が進む道が間違っていないという確信になり、安心材料にもなっている。師匠の話をしたときの小滝のうれしそうな笑顔が、胸に秘めたそんな思いを物語っていた。

予選2日間を終えて、決勝進出はトータル4アンダー以上。ツアー史上まれに見る大混戦だ。一日に7つスコアを伸ばすのも可能なバーディ合戦で、小滝はこれまで同様、いやそれ以上のゴルフができるか。レギュラー初優勝を師匠に報告するべく、「あまり得意ではないのですが、伸ばし合いを楽しみます」と自らを鼓舞した。

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