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19年大会覇者のマキロイがまさかの予選落ち… ティショット不振の原因は?

マキロイはティショット不振で予選落ちとなった(撮影:GettyImages)

<ザ・プレーヤーズ選手権 3日目◇11日◇TPCソーグラス スタジアムC(米フロリダ州)◇7256ヤード・パー72>

雷雨の中断も、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の流れを変えることができなかった。順延となっていた残り8ホールをプレーした土曜日の早朝、最終18番パー4もティショットを大きく右に曲げてボギー。「あんなにひどいショットではどうにもならいない」と肩を落とした。

初日のスタートホールとなった10番パー4をダブルボギー発進。2日目は強風のなか、6番パー4で2度目のダブルボギーを叩いた。

要因は「とにかく不調だった」とマキロイ。ティショットでフェアウェイを捉えたのは2ラウンドで13回と半分以下。「このTPCソーグラスは少しでも不調だとコースが襲ってくる。ドライバーを変えなければよかった…」と悔やんだ。

マキロイが初日から手にしているのは今季の最新モデル。2週前に替えた理由はそれまで使っていたドライバーのフェースが摩耗していた可能性があり、「たぶん、あのドライバーはCT(高反発)テストを受けたら不合格だったと思う」と理由を説明した。

マキロイの予選落ちは昨年8月、フェデックスカップ・プレーオフ初戦の「フェデックス・セントジュード選手権」以来だが、そのプレーオフでは最終戦のツアー選手権で勝利しフェデックスカップ王者の座についた。

昨今は選手理事会のボードディレクターとして、ツアーとミーティングを行うなど多くの時間を費やしている。先週は7時間にも及ぶ会議を行ったことが負担なのではという声もあがるが「それは妥当なこと」とマキロイ。
「この2週間はとても忙しかったが、それはこの6~7カ月続いていること。だけど今週の初めには来季のスケジュールが明確になったから、少し肩の荷が下りた」と安堵の言葉を口にした。

ショットの不振は「それほど大きくない」と自信は失っていない。

次週はオフウィークとしてメジャー初戦、「マスターズ」(4月6日開幕)に備え、オーガスタ・ナショナルGCに出向き、キャリアグランドスラムの達成を目指す。

「マスターズまであと1カ月足らず。オーガスタはもう少しティショットが広く打てるから、ドライバーショットはそこまで問題じゃない。しっかりと最終調整をして迎えたい」。次戦は「WGC-デルテクノロジー・マッチプレー」(22日開幕)に出場する。(文・武川玲子=米国在住)

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