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日本ラストマッチは予選落ち 2日間の戦いを終えたイ・ボミが心境を語る「私はいま幸せです」

涙をぬぐうイ・ボミ(撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>

国内女子ツアーの第2ラウンドが終了した。今大会で日本ツアー引退となるイ・ボミ(韓国)は前半を2バーディ・2ボギーのイーブンで回り11オーバーでハーフターン。その後もパーを重ねてこの日イーブンパーでまとめたが、2日間トータル11オーバー・99位タイで予選落ち。日本でのラストマッチを終えた。

プレーを終えたボミが現在の心境を語った。「ホントに幸せです。今日はいいゴルフができたし、やっと私のスイングの問題が少し分かったので。15番ぐらいで、『あー、これは明日もプレーしたいな』って思いました」と、最後の最後まで自身のスイングの状態を気にかける。

「今日もスイングのことを考えていたんですけど、今は肩が回らなかったらダメって思って、ヨコ振りになっていた。昨日さくちゃんと一緒に回ったら、すごくコア(体幹)の力とお尻の力を使っているのを見てて、あー私(以前は)もそういう感じだった」と、同組でプレーした小祝さくらのスイングがヒントになったという。「今日はお腹に力を入れて、お尻にも力を入れて。すると、本当にいい球がいい球が出たのでうれしかったです、それだけでも分かって良かった」。

「今日は3人(上田桃子、小祝さくら)とも楽しくいいゴルフができたから、すごく楽しかったです」。同組でプレーした2人への感謝の気持ちも伝えた。また、スタートホールで見せた涙の理由については、「日本で13年間プレーしたんですけど、(当時は)小さい子供だった子が、いま中学生になってゴルフをしている。その子が泣いていたから、私も泣きました」と、もらい泣きだったことも明かした。

久しぶりのタッグを組んだ清水重憲キャディについては「ありがとうございます、って言えなかった。最後。みんなが来ちゃって(笑)」と、プレー後にお礼を伝えられていなかったことを告白。続けて「でも清水さんは久しぶりに会ったんですけど、家族みたいですね。久しぶりに会っても距離感がないです。この1週間、私のスイングが悪くても調子が悪くても、いいイメージを作ってくださって。クラブ選択やグリーンのライン、全部私が楽しくできるように教えてくださったので。ホントにおかげさまで最後のゴルフが楽しかったです」と、全幅の信頼をおく清水キャディに感謝の気持ちを伝えた。

韓国で賞金女王になり、その年にQTを受けて11年から日本ツアーに参戦したボミ。「私も日本でプレーしたいなって思った。その選択に間違いはなかった」とあらためて今の気持ちを語った。そして、結婚して5年目となる夫で俳優のイ・ワン氏には「つきあってからずーっといいゴルフができていなかった。優勝してもっとうれしい気持ちを伝えられなかったことは残念だなって思いますけど、彼がずっと応援してくれたからあきらめず、今日のプレーができたと思う。ありがとう」。

日本での戦いを終え、いま何がしたいかを聞かれると「ゆっくり寝たいです」。そして「私の心は、いま幸せです」。日本のゴルフファンに愛され、強烈な印象を残したボミ。これからもスマイルキャンディの笑顔は永遠だ。

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