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V争いも3度目の正直ならず 笹生優花は連前終えてまずは…「寝る(笑)」

笹生優花は優勝戦線に加わるも、5位で終えた(撮影:ALBA)

<クローガー・クイーンシティ選手権 最終日◇10日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>

カナダから始まった3連戦すべてで上位争いを演じた笹生優花だったが、今週も優勝には届かなかった。2バーディ・2ボギーとスコアを伸ばせず、トータル11アンダーの5位タイで終戦した。

「フェアウェイもグリーンも硬くなった」と前半は2ボギーで後退したが、なんとか後半の2バーディでこの日イーブンに戻した。日に日に硬さが増したコースでは、笹生のスピン量の多い球でも苦戦を強いられた。2日目を終えてトータル9アンダー。決勝ラウンドでの伸び悩みが響いたが、「こういうコンディションでプレーできたのもこれからにつながると思うので、よかったと思います」と、前向きに捉えている。

「そんなにすごく悪いゴルフはしていなかった」という最終日。序盤から短いチャンスを逃し、パッティングも決まらない。追い上げムードを作れないまま進んでしまったのが敗因だが、「いい経験になった」とすべては今後の糧になる。

今季は17試合中トップ10が8回。「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の1打差惜敗など、惜しい試合をいくつも経験し、経験値はさらに上がっている。届きそうで届かない優勝だが、この勢いを持続して秋の陣へと向かう。

欧州転戦、カナダからの3連戦と疲れもたまっている頃。口には出さないが、心身ともに疲労感は大きい。「寝る(笑)」と2週間の空き週は休息第一で回復を目指す。月末のアーカンソーでの1戦を終えて、10月以降はアジアシリーズを転戦。2021年の「全米女子オープン」以来となる米ツアー2勝目が、刻一刻と迫ってきている。(文・高桑均)

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