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黄金世代の高木優奈が単独首位発進 目標は“西郷超え”「200を目指します」

とにかく明るい高木優奈。目標はずばり“西郷真央超え”?(撮影:福田文平)

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(96期生) 初日◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>

今年、6度目の最終プロテストで悲願成就。“遅れてきた黄金世代”高木優奈が2位に4打差をつける6アンダーで単独首位発進を決めた。

好調の滑り出しになったか、と聞かれると「えー、なりました!」と元気に答えた。「昨日の雨でグリーンが柔らかく、バックスピンで戻ることもあった。昨日(練習日)と違ったけど、うまく対応できた」と好スコアの要因を分析。

後半12番からは圧巻の4連続バーディも披露。12番のセカンドショットは、ピンまで154ヤードを7番アイアンでピン右8メールにつけた。「強いフックラインだった。強めに打って入った」とこのバーディから勢いが加速した。15番では、同組の石田可南子がイーグル、清本美波もバーディ。「これは入れたいなぁと思ったのが入ってくれて良かった」としっかり二人に続き、終わってみれば『66』での単独首位スタートとなった。

大会が行われているグレートアイランド倶楽部は「伊藤園レディス」と同じ会場で、かつ同じ3日間大会。レギュラーツアーの伊藤園レディスの方が距離はあるが、ほぼ同条件だ。来年への予行練習ともいえるが「初日は合格ライン」と納得の一日。今年、伊藤園レディスで優勝した西郷真央のトータルスコアが200(-16)だったこともあり、「200を目指します(笑)」と意気込んだ。

「プロテストとファイナルQTのピリピリ感とは違って、楽しくできたらいいな」と“一生に一度の新人戦”に挑んでいる。「今は楽しくて仕方ない。ミスしても、1個1個喜怒哀楽せず、経験値として吸収できるメンタリティになっている」と肩の荷が下りた今は、試合を純粋に楽しんでいる様子だった。

また、優勝賞金が前年より500万円増の1500万円(優勝賞金270万円)となったが、「オフはオーストラリアに行くので、勝ったら合宿に向けて貯金したい」。1月から2月にかけて、合宿を兼ねてオーストラリア女子ツアーに出場予定とのスケジュールも明かす。ただ、「英語がわかんなくて大変なんです(笑)。それ(エントリー)がちゃんとできれば(笑)」とおどけて見せる。底抜けに明るいキャラクターの25歳。“遅れてきた黄金世代”として、来年のレギュラーで注目の一人になりそうだ。(文・齊藤啓介)

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