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不調に苦しむ若き全米女王が「テニスに集中できていない」という批判に反撃。アンチコメントへの対処法も明かす

シンデレラ・ガールが復活する姿を楽しみに待ちたい。(C)Getty images
昨年の全米オープンで優勝し、瞬く間にスターダムを駆け上がった女子世界ランク13位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)。19歳という若さと、愛らしいルックスも影響してか、最近は様々な企業のスポンサー契約を獲得し、テニス以外の面でも露出を増やしている。

ただし、本業では苦戦を強いられているのが現状で、昨年の全米オープン以降は7大会に出場して4大会で初戦敗退。最高成績もWTA250のトランシルバニア・オープンで準々決勝に進出した程度だ。そのためか、ネット上ではしばしば彼女が「スポンサーとのコラボレーションのせいでテニスに集中できていない」とする声も上がっているが、彼女自身はこのような批判に猛反発している。

海外メディア『ユーロスポーツ』によると、ラドゥカヌは自身が実際にどのような生活をしているのか知りえないはずの人々から、匿名で届く批判の声に対し「フェアじゃない」とコメントしているという。

「ネットやSNSで、私があれこれ契約しているのを見るかもしれないけれど、私は一日に12時間は練習場にいて、5~6時間トレーニングしているわ。でも、練習に向かう途中の車内で、(スポンサーに関する)とある投稿をすれば、『テニスに集中していない』なんて言われるの」
実際のところ、スポンサーとの仕事に割く時間は「四半期ごとに3~4日程度で、さほど多いわけではない」と説明。「かなり制限されている。毎日のように羽目を外しているわけではありません」と述べている。

また、「最初のころは、時々気になってエゴサーチしていた」と、ネット上での自身に対するコメントを気にしていたというラドゥカヌだが、「今はわざわざそんなことをしなくてもいいとわかっているの」として、批判的な声に神経を尖らせる時間を意図的に減らしていることも明かした。

第11シードで出場した今週のマイアミ・オープンでは、2回戦でカテリーナ・シニアコバ(チェコ)にフルセットの逆転負けを喫した。確かに好調とは言えないかもしれないが、現在のテニスに対する取り組み方に迷いは無いようだ。

「もちろんスポンサー契約はありがたいけれど、私は自分のテニスに集中している。一生懸命トレーニングして、練習量とキャパシティーを増やして、多くの時間をかけているわ」

ラドゥカヌは今後、現地4月15日~16日に行われるビリー・ジーン・キング杯予選の対チェコ戦にイギリスのエースとして出場した後、シュツットガルド・オープンで今季のクレー初戦に臨む予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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