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ワクワクする側から憧れの側へ 山下美夢有が有言実行の7バーディでV王手

山下美夢有が単独首位発進。思い出の舞台で今季初Vなるか(撮影:佐々木啓)

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目◇8日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6435ヤード・パー72>

昨季の年間女王・山下美夢有が7バーディ(2ボギー)を奪う圧巻のゴルフを見せ、首位で最終日を迎えることになった。

山下は出だしこそボギーとしたが、フロントナインで4つのバーディを奪い、6番のボギーを差し引き2アンダーでハーフターン。バックナインは3バーディ・ボギーなしと安定したゴルフで、2位の岩井千怜に1打差をつけた。

前週の「ヤマハレディースオープン葛城」では、プレーオフに進めず1打差の3位。その悔しさを問われると、「すぐに気持ちを切り替えました。今週の試合だけを考えています」と、ノーダメージを強調。それより関西出身ということで、友人が多く応援してくれることを楽しんでいるという。

また、スタジオアリスの大会といえばジュニアカップも開催しているが、山下は過去に2度優勝している(2011年、2013年)。いわば思い出の大会だが、今年は「第15回スタジオアリスジュニアカップ」優勝者との交流イベントに参加。立場が逆になった。

「ジュニアのときに質問させていただいていた側だったので、トークショーをやるのは本当に不思議な感覚でした。これから強くなってほしいなと思いますし、ジュニアに憧れてもらえるような選手になりたい」

今大会ではファンと触れ合うチャリティーフォトも復活。ジュニア時代に森田理香子らと撮影した写真を実家に保管しているという山下は、次のように続ける。「コロナがだいぶ収まってきて、もっともっとファンの皆さまと交流したいし、ジュニアも含めてできることをしていきたい。今週もジュニアがたくさん見に来てくれているので、いいプレー、楽しんでいるプレーで、笑顔を送ることができたらいいかなと思います」。

昨年、女王になったことで、さらに芽生えるプロとしての自覚。笑顔でのプレーを続ける21歳が、まずは今季初勝利をつかみにいく。

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