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岩井明愛が日本勢最上位 来年のメジャーで叶えたい「千怜と2人で予選通過を」

日本勢最上位で全英を終えた岩井明愛(撮影:福田文平)

<AIG女子オープン 最終日◇13日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
 
畑岡奈紗とともに、日本勢最上位のトータル2アンダー・11位タイに入った岩井明愛。初日3オーバー・103位タイと出遅れながら、そこから「71」、「69」、「71」とアンダーパーを並べた。この結果は、「自信になる。(予選落ちした)全米女子オープンは悔しかった。今週も最初は同じ位置だったけど、予選を通って最終的に上にいけたのでちょっと自信になりました」と今後の糧になる。

風が吹くなか、前半は2つのバーディを奪いボギーはなし。ただ後半は3つのボギー(2バーディ)を叩いてしまった。「波に乗りたかったけどコースが難しかった。風もあったしミスもカバーできなかった。もったいなかった」と、1つ伸ばしたラウンドでも悔いは残る。それはショットのミスの幅が大きかったこと。ここをラウンド中になんとかしたかったが、なかなかうまくいかなかった。
 
前日のラウンド後には「トップ3」を目標に掲げた。しかしリーダーボードもあまりないコースでは、いざラウンドが始まると「位置も分からないので、ただヒヤヒヤしながら。必死。疲れました」と、目の前の一打に集中するのが精いっぱい。10位以内に入るとセント・アンドリュースで行われる来年の大会出場権を手にすることができたが、それも「さっき知りました」と意識することはなかった。
 
順位で翌年のチケットをつかむことはできなかったが、今後も海外の試合には出られるかぎり挑戦する。心残りは妹の千怜と一緒に決勝を戦えなかったこと。千怜が48位になった7月の「全米女子オープン」では明愛が予選落ち。「アムンディ・エビアン選手権」は千怜のみの出場で、今回は、その妹が2日間で大会を終えることになってしまった。「千怜と2人で予選を通りたいですね」。この願いは来年に持ち越しだ。
 
もともと海外志向は強いが、まずは「経験を積んでいきたい」とさらに実力を磨いていく。帰国してすぐに、妹がディフェンディングチャンピオンの「CAT Ladies」にも出場する。「複数回優勝したい。日本に帰ってから優勝できるよう頑張りたい」。今年4月の「KKT杯バンテリンレディス」に続く勝利を、早めにつかみたい。(文・間宮輝憲)

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