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馬場咲希は連続バーディ締めで39位に浮上 決勝Rは親子タッグで「挽回できたらいい」

馬場咲希はトータル4オーバーで決勝ラウンドに進んだ(撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日日◇14日◇秋田カントリー倶楽部(秋田県)◇6409ヤード・パー72>
 

昨年の全米女子アマ覇者でアマチュア女子世界ランキング2位の馬場咲希(代々木高3年)は、ショットの不調を抱えながらジワジワと順位を上げてきた。初日は「75」で57位タイと出遅れたが、この日は5バーディ・6ボギーの「73」で回り、トータル4オーバー・39位タイで決勝ラウンドに進出した。

アウトの1番パー5から出た馬場は、ティショットを左ラフに曲げて2打目をレイアップしてフェアウェイに置くと、ピンまで80ヤードの3打目を30センチに寄せてバーディ発進。その後、2番ボギー、3番バーディ、4番ボギー、5番バーディと出入りの激しい序盤を過ごす。最終9番パー4で2メートルほどのパーパットを外して前半はイーブンパーで折り返した。
 
後半に入ると12番、13番、15番でショットのミスから3つのボギーを叩いた。トータル6オーバーまで後退し、予選通過ラインも気になる位置となったが、上がり3ホールで見せ場を作った。16番パー4では2打目をグリーン奥に外すと、ピンまで下りの難しい状況。スピンの利いたソフトロブで30センチにピタリと寄せてパーセーブ。
 
続く196ヤードの17番パー3では、ティショットでグリーンをオーバーし、2打目は砂地のやっかいなライ。「ダフらないように手を使わずに体だけ回して打ったらうまくいきました」とクリーンヒットしたボールはカップに吸い込まれた。最終18番パー5は、1打目を右のラフに入れて2打目をレイアップ。ピンまで75ヤードの3打目を40センチに寄せ、連続バーディで締めくくり、ギャラリーを沸かせた。
 
終盤に見せ場を作ったが、まだまだ本領発揮ではない。「ショット的には80ぐらい打っちゃう感じですけど、スコアはけっこう抑えられているので耐えられているかなと思う」と昨年から成長した小技でしのいだ。
 
また、この日パー5で奪った3つのバーディはいずれも3打目勝負。「最近は80ヤードの距離が得意。ティショットを曲げたら割り切って刻むことができます」と今までは無理矢理2オンを狙ってミスをすることもあったが、狙えない状況になったら3打目勝負に切り替える攻め方もできている。
 
決勝ラウンドに向けてショットの修正が急務だが、兆しはある。左に曲がるショットが多かった初日のラウンド後、コーチでもある父・哲也さんと居残り練習。「上半身で振っている感じだったので、(ダウンスイングで)しっかり下半身を踏み込む意識を持つことをスイングの課題にしました」。完全復調とはいえないが、「昨日はいいショットでもドローボールが出ていましたが、踏み込みを意識したら(持ち球の)フェードが打てていたのでいい感じ」と好感触のショットも増えてきたことは、いいきっかけになりそうだ。
 

首位とは9打差だが、明日の決勝ラウンドからは心強い味方がつく。「お父さんがキャディをやってくれます」。予選ラウンドは3人1組のハウスキャディがついていたが、決勝ラウンドは父にキャディバッグを預ける。これまで何度もタッグを組み、何から何まで知り尽くしている参謀でもある。「自分でいろいろ考えながらやっていましたけど、明日からお父さんがキャディについてくれるので挽回したい。親子で力を合わせてがんばろうと思います」と父と二人三脚で巻き返しを図る。(文・小高拓)

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