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福田真未が今季初イーグルで好発進 キャディへの“黄色い大歓声”に発奮?

梅原敦キャディ(左)へ対抗心? 福田真未が今季初イーグルで好発進(撮影:佐々木啓)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日◇11日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>

福田真未がボギーなしの1イーグル・3バーディで5アンダー・6位タイ発進。首位と3打差の好スタートに満面の笑みを見せた。

今季初のイーグルは16番パー5(480ヤード)で奪取。「セカンドショットが残り220ヤード、3番ウッドで打った球がキャリーでグリーンをとらえ、ランが2ヤードくらいでした。15メートルのスライスラインを、距離感を合わせようと打ったら入りました。2オンでイーグルを獲ったのは何年ぶりだろう。記憶にありません」。

この日はショットが冴えて、ことごとくグリーンを捉えた。ティショットでフェアウェイを外したのはわずか2~3回。それも大きな曲がりはなく、セカンドショットは悪くてもファーストカットから打てたという。

「きのうの練習の最後に球が弱々しいなと思い、力強い球が打ちたくてスイングのリズムを変えてみたんです。それがうまくいきました。始動を速くして『シュッ』と振り上げる感じで、ほんの少しですが速く振ってみたんです。特にドライバーは意識しました」

福田の前週までのパーオン率は72.5047%で5位。もともといい数字ではあるが、この日はそれを上回った。フェアウェイキープ率はといえば、今季66.9492%で45位だから、こちらは大きく上回ったはず。前日のひらめきが生んだ、好結果だった。

スタート前に練習場からコースへ向かうとき、ちょっとした珍事もあった。福田が歩いていると、ボランティアスタッフの女性から「頑張ってください!」と声がかかり、「ありがとうございます」と福田が返した直後だった。福田の後方で「キャア~!」と、黄色い歓声が上がったのだ。驚いて振り返ると歓声を受けていたのは、福田のバッグを担ぐ梅原あつしキャディだった。

梅原キャディはSNSで情報発信をするなどしていることもあり、ファンが少なからずいるのは知られている。それにしても、主役のプロゴルファーよりも大きな声援をキャディが受けている場面など、そうそうあることではない。福田に「ビックリしたのでは?」と聞いてみると、

「そうでしたね。もうスーパースターみたいに声援受けてましたね。私も頑張らなくちゃって思いました。それがきょうのスコアにつながったのかもですね(笑)」。相棒への“対抗心”で見せた好プレーにより、梅原キャディに負けず劣らずの大歓声を引き出した。

残り2日間は「バーディ合戦が続くと思います。ドライバーをしっかり振って、バーディをひとつでも多く獲っていきたいです」と、気を引き締めた。(文・河合昌浩)

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