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ツアー初優勝を目指す菅沼菜々 後続に3打差をつけ、初めて単独首位で最終日へ「余裕なんてない」

悲願の初優勝は目と鼻の先。菅沼菜々が勝負の最終日に挑む(撮影:佐々木啓)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目◇12日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>
 
初日6アンダー、2日目7アンダー、トータル13アンダーで菅沼菜々が単独首位に立った。2日目はルーキーの神谷そらが11アンダーのビッグスコアを出して、72人をごぼう抜きにするなど、熱いバーディ合戦が展開。その神谷は菅沼に3打差の2位タイに急浮上してきた。

菅沼は初日ボギーなしの6バーディ、2日目は9バーディ・2ボギーのラウンド。「きょうは9つ獲ったってホールアウト後に聞いたんですが、そんなに獲っているとは思っていなかったので良かったです」。2つ叩いたボギーには「きのうノーボギーだったので、どこかでくるとは思っていました」と淡々と振り返り、プロ入り後初めての単独首位で迎える最終日にも興奮はない。
 
「3打も4打もあってないような差。今大会は伸ばし合いなので、油断できません。単独トップの最終日は初めてですが、余裕なんてありません。これまでは気負ってしまうところがあったんですが、2日間順位を気にせずやって結果に結びついています。最終日も、『優勝だけじゃない』という気持ちでいきます」
 
これまであと一歩のところまで迫りながら、手が届かなかった初優勝。大きなチャンスが巡ってきたが、気負わず平常心で臨む覚悟だ。単独首位で迎える最終日はプロになってからは初めてだが、アマチュア時代には経験がある。高校3年時で出場した2017年の「日本ジュニアゴルフ選手権」だが、そのときは優勝した。今回のこのチャンス、ムダにはできない。
 
心配なのは、大会前夜にホテルの部屋で段差にぶつけて痛めた左足小指。「歩くのは痛いですが、そんなに気になっていません。大丈夫です」と話したが、「きょうは持ち球のフェードを打ちたいのに、逆に出てしまっていました」と不安材料も挙げた。
 
逆球が出ていても、2日目は9バーディを奪取。修正しながらラウンドできていたのだろう。この逆球についても、「寝れば直るかな」と明るく笑顔で締めた。菅沼の逃げ切り初優勝なるか、残りは18ホールだ。(文・河合昌浩)

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