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女子大生プロ・高野愛姫が81→6位に急浮上 唯一ボギーなしでデビュー戦V争い

高野愛姫は81→6位にジャンプアップ。デビュー戦で躍動している(撮影:福田文平)

<YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament 2日目◇5日◇琵琶湖カントリークラブ 栗東・三上コース(滋賀県)◇6482ヤード・パー72>

予選落ちのピンチから一転、プロデビュー戦Vも狙える位置まで上がって来た。81位から出た日大2年の高野愛姫(たかの・あいひ)が会心のプレーでトータル1アンダーの6位にジャンプアップした。4バーディを奪い、ただ一人ボギーなしの「68」。平均ストロークが4.7119で最も難しかった4番パー4ではパーオンは逃したが、1パットのパーでしのいだ19歳は満面の笑みだった。

「最も長かったパーパットは3番の2メートル。そんなにすごいピンチもなかったかな。バーディがたくさん取れるのもうれしいけど、いつも心がけているのはボギーなしで回ること。それをできたことが一番うれしいです」

埼玉栄高から日大に入学した昨年に、2度目のプロテスト受験で合格した。1年時での異例のプロテスト挑戦。「(大学)入学前に監督と約束をしていました。しっかり結果を残せば、受けていいと」。プロテストに合格し、大学は現在、休学状態。プロの世界で今度もしっかり結果を出すことが、大学への恩返しとなる。

「プロになって初めての試合ですごく緊張した。でも、予選落ちはしたくなかった」

初日は3オーバーの「75」を叩き、81位と大きく出遅れた。巻き返しを期したこの日の最初のバーディは、インから出た18番パー4。残り121ヤードの2打目を9番アイアンでピン横1メートルにつけ、猛チャージを開始した。後半は5番パー5で2メートル、7番パー4で3.5メートル、最終9番パー4で2メートルを沈めて、一気にリーダーボードを駆け上がった。

「私は行動がとにかく遅いんです。出かけるときは必ず1時間半以上は必要で、目覚ましも例えば5時半に起きたいときは5時にセットする。でも、起きるのは5時半過ぎ。ベッドからは出ているけど、なんかグズグズしているんです」

おっとりした口調が、おっとりとした性格を何よりも物語る。ゴルフも同じで、初日の出遅れからお目覚めの快進撃。「最終日は60台で回って、トップ10に入りたい」。目標は控えめだが、首位とは3打差。覚醒したルーキーなら逆転圏内だ。(文・臼杵孝志)

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