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高額賞金だけじゃない? 来季の米ツアーは選手待遇も“ゴージャス”に

松山英樹も出場する“格上げ大会”。選手待遇がゴージャスになる?(撮影:岩本芳弘)

PGAツアーで来季からいよいよ始まる高額賞金の“シグネチャー・イベント”。1大会の賞金総額は2000万ドル(約30億円)で、予選カットのある大会では優勝賞金400万ドル(約6億円)のビッグマネーをかけて争われる。

しかも、年間王者に輝けば2500万ドル(約37億5000万円)のボーナス…。賞金がうなぎ登りのPGAツアーだが、加えて各大会への「さらなる良質なサービス」を求めているという。米国のザ・スポーツビジネスジャーナルが伝えている。

その内容は以下の通りだ。

・選手への車両の提供
・選手の家族のため、コース内で9ホールごとに専用の水洗トイレを設置すること。飲料水、スナックも提供、また選手専用トイレの設置
・アイスバスの設置場所の確保。昨今はプレー後に足を冷やす選手が増えているため、アイスバスはツアーが提供するが、その場所を確保すること
・選手が栄養補給と健康状態を維持することに集中できるよう、選手とその家族に提供する食事の再考

特にシグネチャー・イベント8試合、プレーオフ・シリーズ3試合においては、選手の家族、エージェント、コーチの専用終車スペースを確保すること。オーガニック食の選択、また選手、キャディには無料でドライクリーニング、及び写真付きのヤーデージブックを提供すること…など細かいリクエストが送られた。

ザ・スポーツビジネスジャーナルによると「これほどの極度なリクエストはこれまでにない。しかし、これらは“命令”ではなく、常にツアーは“これらの努力をすることを推奨する”と言っている」とした。ツアーにコメントを求めたが、返信はなかったと同誌は伝えている。

シグネチャー大会への出場条件は、22-23年シーズンのフェデックスカップ・ランキング上位50位がベースとなり、直近成績上位者などが追加されて最大で80人。日本の松山英樹はランキング50位で出場資格を得ている。(文・武川玲子=米国在住)

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