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大谷翔平にとって新ルールの「ピッチクロック」は追い風なのか向かい風なのか

大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
大谷翔平(エンゼルス)は、3月31日に行われたメジャーリーグ開幕戦となるアスレチックス戦に「3番・投手」として臨み、6回無失点の好投(打者としては1安打)と活躍した。

試合はリリーフ陣が終盤に打たれ逆転負けとなったが、大谷自身は投打共に良いスタートが切れたと言える。

そんな大谷の試合内容と同様に注目を集めているのが、今シーズンから適用された新ルール、「ピッチクロック」だ。

走者なしなら15秒以内、走者ありは20秒以内に投球モーションに入らなければならない

今シーズンからメジャーリーグでは、「走者なしなら15秒以内、走者ありは20秒以内」に投球モーションに入らなければならないという新ルールが導入されている。

もしもこの時間を超えてしまうと、「1ボール」が追加されてしまうのだ。

ちなみに打者も「残り8秒」までに打席で構えなければならない。(違反した場合は1ストライクが追加)

この新ルールによって、メジャーリーグの戦い方は投手と打者の双方で大きく変化することなった。

大谷にとって新ルールは追い風なのか向かい風なのか

開幕投手として投げたアスレチックス戦での結果を見る限りでは、このピッチクロックが追い風になったように思える。

6回無失点(被安打2)で10奪三振を奪い、ピッチクロックを取られることもなく、むしろテンポ良く投げれている印象だ。

大谷は、160キロを超えるストレートをベースにして、フォーシームやカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットなど球種が豊富だ。

それゆえに、相手打者としては短い時間で予測することが難しく、ある程度球種を絞って対応するしかない。

開幕戦で2ケタ奪三振を奪った投手は大谷を含めて4人もいたが(53年ぶり)、いずれも奪三振率が高い投手となっている。

すなわち、投手にとってマイナス要因でしかないと思われたピッチクロックは、意外とプラス要因の方が大きい可能性が高いのだ。

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