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“最下位”から大まくり 堀琴音&新垣比菜が今季初のトップ10入り

ともに「67」でジャンプアップした堀琴音(左)と新垣比菜(撮影:鈴木祥)

<パナソニックオープンレディース 最終日◇30日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>

ギリギリ予選通過から今季初のトップ10入り。堀琴音と新垣比菜が最終日の大まくりを見せた。

ともに決勝進出50人の中で最下位タイとなる1オーバー・35位からスタート。この日のベストスコアとなる「67」を叩き出し、トータル4アンダー・8位への大躍進。開幕からここまでなかなか結果が出なかった2人だが、この一日が巻き返しのきっかけとなりそうだ。

最大瞬間風速は14.4メートル/秒。早朝からの強い雨は徐々に弱まったものの、降ったり止んだりを繰り返す難コンディションだった。60台をマークした選手は他におらず、2人の猛チャージがいかに飛び抜けていたかがよく分かる。

6バーディ・1ボギーで回った新垣は「ティショットは全然良くなかったんですけど、アイアンとパターが良かったのでバーディが取れました。特に前半は風が強かったんですけど、集中してプレーできたと思います」。なかでも、アイアンショット、パッティングが冴えたのが後半の2番パー4だ。強いフォローの風が吹くなか、残り130ヤードからピン手前5メートルにつけてバーディ。直前でボギーを叩いていただけに「ショットも良かったし、うれしかったです」と振り返った。

先週の最終日は優勝した神谷そらと同組でプレー。「私はいいプレーをできなかったんですけど、目の前で優勝する人のプレーが見られたのは良かったです」。自身はまだまだ優勝できる状態ではないと感じている一方「調子のことは忘れて、チャンスがあれば、気持ちを高めてやっていかないといけないと思いました」。この日のプレーで一気に気持ちが前向きになったようだ。

対する堀は5バーディ・ボギーなしのラウンド。「75」とスコアを落とした前日の2日目は「くじけそうでも、キャディ(保科隆)さんに『まだ大丈夫』と何度も声をかけてもらって、そのおかげで頑張って耐えられました。今日は頑張った分のご褒美かな?」。60台が2人だけなら、ボギーフリーも岩井千怜と堀の2人だけだった。

「なかなか(ショットが)真っ直ぐ打てないし、パターも入らなくて、ずっと不安を抱えながらのラウンドだったんですけど、今日で少し兆しが見えたかなと思います」。この日は上体の力を抜くように意識したことでショットの調子が上向き、グリーンを外したのは2回だけだった。「パーオンして、パターを打ってを繰り返して、久々にいいリズムでプレーできました。来週のメジャーに自信を持って臨めると思います」。次戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパス杯」では予選ラウンドから、この勢いを発揮したい。(文・田中宏治)

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