• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 石川遼が考えるパウンド・フォー・パウンド JLPGAのレベルは「世界一に近いような選手たち」

石川遼が考えるパウンド・フォー・パウンド JLPGAのレベルは「世界一に近いような選手たち」

3年ぶりに3ツアー対抗戦に出場する石川遼(大会提供)

3大会ぶりに石川遼がメンバー入りをした「Hitachi 3Tours Championship」が、いよいよきょう開幕する。今大会はJLPGA(国内女子)、JGTO(国内男子)、PGA(国内シニア)のトップ選手らが集結し、国内の“最強ツアー”を争う。

昨年大会を制したJGTOメンバーに、3大会ぶりに選ばれた石川は今年で7度目の出場となる。「この大会に出場できることは僕のなかでは順番が回ってきたという形なので、この大会に出れると聞いた時にはビックリしたんですけど」と自身がチームの一員となったことに驚きを見せる。「すごく楽しい舞台なので、普段感じることのできない刺激も受けることができるので、その点は楽しみにしています」とワクワクを隠せない。

そんな石川は、開催前の記者会見でJLPGAチームについて「日本の女子ツアーのレベルが非常に上がっている。この10年、15年、急速にと言っても過言ではないんですけど、世界との差がすごく近いと思うんですよね。それを引っ張っている中心の選手が3ツアーズには出場する。日本一の選手たちですけど、世界一にも近いような選手たちとだと思うので、それを近くで見ることができるのはすごく感動モノ」と唯一同じ舞台で戦えることに心を躍らせた

「前半も後半も女子のお二人は、小祝さんと山下さんということで、トップレベルのゴルフを見ることができる。刺激をもらえると思います」と、組み合せでは2季連続年間女王に輝いた山下美夢有と小祝さくら。「飛距離でいえば男子のほうが出ますが、その効率だったり、スイングの良さ」に注目していくようだ。そんな女子選手たちを石川はボクシング界で使われている「パウンド・フォー・パウンド」で例えた。

「体重だったり、身長だったりというところに対してのヘッドスピードって、与えられた体の中でどれだけ効率よくヘッドスピードを出すかというところは、そのひとが持っている技術な。絶対的な数字として飛距離は結果として出るけど、パウンド・フォー・パウンド的なところは、そういった目で見るのが自分としては刺激になる部分ですかね。やっぱりドライバーを見た時にビックリするのが、毎回3ツアーズでJLPGAの選手と回った時に思いますね」

体格、パワーは断然男子選手のほうが大きくて強い。そんな男子選手に劣らないほどのチカラをもっていると石川は感じていた。女子選手たちと、年に一度だけ戦える今大会へワクワクが隠せないでいる。と言っても、楽しむだけでなく狙うはJGTOチームの連覇だ。「優勝を目指してやっていきたい」と意気込んだ。「パー4は全体的にJGTOにとっては短いホールが多いのかなという印象があって、なるべくボギーを打たずに、バーディを獲っていくというところが、個人的な目標ではあります」と攻略や狙い方などの事前準備は完了。

今大会は前半と後半でプレースタイルが変わる。各ツアーで2人一組となり、午前の1stステージがフォアボール※、午後の2ndステージはフォアサム※と前半後半で形式を変えてプレー。順位に応じたポイントが付与され、総合点で優勝が決まる。そんな石川の前半戦の相棒は、今季1勝を挙げておりフェアウェイキープ率で8季連続トップとなった稲森佑貴と、後半戦は1991年生まれ同士のソン・ヨンハン(韓国)。ペアとの助けい合いがカギとなる。2023年シーズンの国内ツアー最強チーム連覇を目指して挑んでいく。(文・高木彩音)

※フォアボール…ペアが各自のボールを打ち、いいほうのスコアを採用
※フォアサム…ペアが一つのボールを交互に打つ

関連記事