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トップ10入り7度も満足できない1年となった高橋彩華 “原点回帰”で狙う「2勝目と年間複数回優勝」

高橋彩華は来季、原点回帰で2勝目と年間複数回優勝を目指す(撮影:山代厚男)

12日に茨城県のイーグルポイントゴルフクラブで開催された「スピーダーチャレンジ 2023 決勝大会」に参加した高橋彩華。今季は優勝こそなかったものの、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」での2位を含む、7度のトップ10入りを果たした。しかし、本人は納得のいくシーズンではなかったと明かした。

昨季は「フジサンケイレディス」でのツアー初優勝や、「ほけんの窓口レディース」でのプレーオフ敗戦で2位など、トップ5に頻繁に顔を出していた高橋。それに比べて「今年は成績が出なくて、シード獲れるか不安だったんです」と、なかなか優勝争いに絡めず、不安な思いもあったという。トップ10入り7回と、傍から見れば安定した成績だが、「本当に感覚がよくなくて、自分がいいプレーしてよかったなって思える試合はあまりなかった」と、歯がゆい1年となった。

理由の一つとして挙げたのは球筋の変更だ。もともとドローが持ち球だが、初優勝後にたびたびティショットで悩む時期があったという。そこで左へのミスを無くすために昨秋からフェードに挑戦することを決めた。球筋変更が奏功して恐怖心も薄らぎ、ティショットの不安は解消。今季序盤は4試合連続トップ10入りなど結果も出てきた。しかし、ドローとフェードではスイングの動きが真逆になる。「練習しても(フェードが)狙い撃ちまではできなくて、自分に合っていないかなと…。クラブの入り方とか、イメージとしても安定しきらなかったんです」。中盤以降、予選は通っても上位に入れない試合が続いた。

ティショットで左へのミスが出なくなったタイミングでより高みを目指すために、「秋にドローに戻しました」と慣れ親しんだ球筋に戻すことにした。もともとパーオン率の高さはツアー屈指のショット巧者である。「(ドローに戻したことで)ちょっとよくなって、最終戦につながったと思います」と原点回帰でいい感覚を取り戻し、来季に向けて気持ちよくシーズンを締めくくることができた。

復調して迎える来季は「2勝目を挙げて、年間複数回優勝を目指して頑張りたい」。このオフは「ドローの安定性と、ショートゲーム全般的な強化」のため、トレーニングに励むという。ただ、その前にリフレッシュの予定も。「12月に西郷真央ちゃんとディズニーに行こうって話してます。初めて同じ業界の人と行くんですけど、楽しみです!」と、オフの楽しみも教えてくれた。気持ち晴れやかに迎える来季の活躍に期待だ。

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