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コロナ感染の冨安健洋、首位マンCとの大一番は“ぶっつけ本番”に!? 英メディアは「アーセナルに最適な男」と出場を猛プッシュ

コロナ感染によって離脱を余儀なくされている冨安。しかし、その回復次第ではアーセナルに光明をもたらしそうだ。(C)Getty Images
12月26日に所属クラブのアーセナルから、新型コロナウイルスの陽性反応となったと発表された冨安健洋。当然ながら当日に開催されたプレミアリーグ第19節のノリッジ戦は欠場となり、現在は自主隔離を行なっている。
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冨安は前節のリーズ戦で足を痛めて途中交代し、翌日以降の練習は休んでいたため、コロナ感染がなくても出場できたかどうかは微妙だが、いずれにせよ今夏の移籍市場最終日にイタリアのボローニャから加入して以降続いてきたリーグ連続先発出場が途絶えた。さらに他の右SB選手も揃って陽性反応を示されたため、非常事態となったチームは、ノリッジ戦ではCBが本職のベン・ホワイトが、SBの代役を務めて好パフォーマンスを発揮して話題となった。

この事態を招いたコロナのオミクロン株の感染拡大はイングランド全体にも及んでおり、28日に対戦する予定だったウォルバーハンプトンも感染者が続出。無論、試合は延期が発表され、アーセナルは他クラブよりも早く2021年を終えることになった。
冨安を含めた感染者の状況は気になるところだが、複数の現地メディアはこの試合中止というアクシデントが、アーセナルにとっては良い方向に作用すると見ている。英サッカー専門サイト『football.london』は、来月1日に行なわれるプレミアリーグ21節で首位マンチェスター・シティを本拠地エミレーツに迎えるガナーズにとって、アドバンテージをもたらすというのだ。

同メディアは、選手がコロナに感染した場合、陽性反応を示した日から6日後と7日後(24時間の間隔を開ける)に検査で陰性を示し、さらに発熱などの症状がないという条件を満たせば、自主隔離を解除することができるという規定を紹介。プレミアリーグでは試合前日にPCR検査を行なうが、ここで冨安らの陽性反応が出たのであれば、マンチェスター・C戦当日の朝に2度目の陰性が示された場合、試合出場は可能になるようだ。

いずれにせよ、彼らより先(先週の頭)に陽性反応を示していたカラム・チェンバースは間に合うと思われ、少なくともノリッジ戦のような事態に陥ることはなさそうだ。しかも、来月8日から開催予定のアフリカネーションズ・カップについても、3日まで所属クラブに留まることが許された。これによりアーセナルはトーマス・パーテイ、ニコラ・ペペ、モハメド・エルネニー、ピエール=エメリク・オーバメヤンらの起用も可能となり、マンチェスター・Cとの大一番は、万全のフルメンバーで臨めるかもしれないのだ。 こうした状況について、アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は、マンチェスター・Cが29日にブレントフォードとのアウェーマッチを戦うのに対し、ウォルバーハンプトン戦の中止によってアーセナルは6日間もの長い休息をとれる点、さらに早々に趨勢を定めたノリッジ戦で主力選手の一部を温存できたことも、アドバンテージとなると指摘している。

そんな同メディアは、冨安にも言及し、「彼がもし元気なら、プレーするべきだ。症状がなく、陰性を示した場合は、彼は出場のための条件をクリアできる」としたうえで、「マンチェスター・C戦での復帰は早すぎるようにも見えるが、それでも彼を利用できない試合が1試合(ノリッジ戦)だけに抑えられることは、アーセナルにとってはボーナスである」と記述。ぶっつけ本番での出場であっても、冨安が最も信用できるということだろう。

さらに専門メディア『THE BOOT ROOM』は、「アーセナル加入後は傑出した存在であり続け、23歳の若さから今後さらに成長することだろう」と冨安に賛辞を贈る。
「アーセナルのファンは、右SBとしてのトミヤスしか見ていないが、彼は左SB、CB、さらに守備的MFでもプレーできる。ミケル・アルテタのシステムにフィットしており、現時点でアーセナルに最適な男だ。数年後にどれだけ良くなっているかが興味深い」

多くのメディアが、絶賛したように、今やチームに不可欠な存在となり、早期復帰が待たれる冨安だが、まずはコロナからの完全回復を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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