• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 渋野日向子は風に翻弄され「悔しい」イーブン 12位折り返し「まだまだ諦めず、上を見て」

渋野日向子は風に翻弄され「悔しい」イーブン 12位折り返し「まだまだ諦めず、上を見て」

渋野日向子は伸ばしきれず。週末での上位浮上を誓った(撮影:ALBA)

<BMW女子選手権 2日目◇20日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

ビッグスコアが飛び出した初日から一転、2日目の平均ストロークは『72.83』。冷たい風が吹き荒れて選手たちが伸ばしあぐねる中、渋野日向子は3バーディ・3ボギーの「72」でプレー。「かなり風が強くてすごく難しいラウンドだったけど、やっぱり伸ばしきれなかったことは悔しい」と振り返った。

風がアゲンストのなか、1番パー5ではティショット、2打目とフェアウェイに置いたが、3打目がピンを20メートルほどオーバーした。「(風が)回っていたのですごく難しかった。(グリーン付近では)あまり風がなかった感じですかね」とロングパットを残したが、これを寄せて2パットのパー発進。いきなり吹いたり止んだりする気まぐれな風に対し、タイミングを待ってみたり、打つ直前にクラブを持ち替えたりしながら、頭をフル回転させて風の計算をしていった。

初めてスコアが動いたのは4番パー3。8番アイアンから7番に持ち替えて放ったティショットはグリーン左奥に外し、「難しいアプローチでもなかった。寄せきれなかったのが残念」と2メートルオーバーしてボギー。それでも6番では60センチにビタッとつけて戻すと、7番パー3ではユーティリティから愛犬“朔”のカバーがついてる5番ウッドに持ち替えて、手前5メートルに乗せての連続バーディを奪った。「そこでしっかりアンダーにもってこれたのは良かった」と後半へ向かっていった。

しかし、バックナインに入っても風に翻弄(ほんろう)された。13番でボギー。初日に続き15番をバーディとしたが、終盤17番ではグリーン左のバンカーにつかまり、土手にぶつかって乗らず。4オン1パットの“ガッツボギー”。「それ(連続バーディ)以降続けられなかったのが残念」と、赤字でまとめられずに肩を落とした。

ショットについてはダフリのミスは少なくなったものの、風の影響も相まって、縦距離を合わせることに苦戦した。「もったいないのも多かったので、そこが後悔するところですね」と、短い番手でチャンスにつけきれなかった。これはあす以降に向けて修正したいポイントとなる。

この日32パットだったグリーン上については「短いパットでも風があると難しくなるような感じ」と、下りラインでオーバーしたり、逆にショートしてしまう場面もあった。「グリーン上で風の影響を受けちゃったと思う」として、それについても意識しながら気を付けていく必要がありそうだ。

とはいえ、上位勢も伸び悩み、首位はミンジー・リー(オーストラリア)のトータル11アンダー。6打差はまだまだ射程圏内だ。「そこは良かった、という言い方もおかしいけれど、上に行かないといけない。一打でも、一個でも上に行けるようにしたい。まだまだ諦めず、上を見て頑張ろうと思います」。来季シード権獲得のボーダーラインにいる状況。ビッグポイント獲得のためにも、週末での浮上に向けて気合いを入れた。(文・笠井あかり)

関連記事