
日本でもトップクラスの人気を誇るスポーツである「サッカー」ですが、似たようなスポーツの「フットサル」があるのをご存じでしょうか?
2010年前後の時期にかなり流行していて、フットサル場も全国に数多くOPENしたので、見たことがあったり、プレーしたことがあるという人も多いはずです。
しかし、「Fリーグ」というリーグが存在していますが、プロチームは「名古屋オーシャンズ」のみとなっており、まだまだ知名度はサッカーに遠く及びません。
「日本のフットサルは世界でどれくらいの強さなんだろう?」と気になりますよね。
この記事では、そんな「2022年最新のフットサル世界ランキング」について解説していきたいと思います。
フットサルに世界ランキングは存在しない
多くのスポーツで存在している「世界ランキング」ですが、実はフットサルには存在しません。
各大会を運営しているのはサッカーと同じく「FIFA(国際サッカー連盟)」ですが、男子サッカーと女子サッカー以外はランキング化していないのです。
しかし、公式ではないものの、ベルギーの『Futsal World Ranking』というWebサイトが独自にランキングを公開しています。
基本的にはフットサルというスポーツに関しては、このランキングを基準として考えられているようです。
フットサル世界ランキングトップ10(2022年現在)
それでは、フットサルの世界ランキングを挙げていきましょう。
1位 スペイン(1796ポイント)
2位 ブラジル(1754ポイント)
3位 ポルトガル(1744ポイント)
3位 アルゼンチン(1744ポイント)
5位 ロシア(1687ポイント)
6位 イラン(1581ポイント)
7位 カザフスタン(1557ポイント)
8位 パラグアイ(1501ポイント)
9位 イタリア(1453ポイント)
10位 クロアチア(1450ポイント)
このように、基本的には「サッカーの強い国がフットサルでも強い」という感じの順位となっています。
特に「FIFAフットサルワールドカップ」の上位に進出したチームは必然的に上位に位置しています。
カザフスタンは、サッカーではそれほど強豪ではありませんが、2021年にリトアニアで行われたワールドカップで4位に入ったことで、世界ランキングの7位に入っています。
フットサルでは、ブラジルとスペインの2強時代が続いていましたが、2016年、2021年と2大会連続で両国とも決勝には駒を進めることができておらず、現在は2021年のワールドカップで優勝したポルトガルにポイントを追い抜かれそうな状態となっています。
アジアにおけるフットサル世界ランキング上位10ヵ国
6位 イラン(1581ポイント)
15位 日本(1353ポイント)
21位 タイ(1280ポイント)
25位 ウズベキスタン(1246ポイント)
37位 オーストラリア(1119ポイント)
38位 ベトナム(1096ポイント)
42位 インドネシア(1061ポイント)
42位 レバノン(1061ポイント)
43位 クウェート(1058ポイント)
45位 キルギスタン(1052ポイント)
アジア勢で1位となったイランは、2016年にコロンビアで行われたワールドカップで3位となったこと大きな要因であると言えるでしょう。
日本はいまだワールドカップで4位以内に入ったことはありませんが、今後ベスト4以内を1度でも実現できればトップ10以内にランキングされるはずです。
(次のページ「アジアでは日本はサッカーと同じくかなりの強豪」へ続く)
アジアでは日本はサッカーと同じくかなりの強豪
(Photo by filipfoto)
サッカーの方でも、日本代表と言えばアジアではトップクラスの実力を持っており、対戦するその他のアジア勢からは「王者」として認められています。
フットサルでも日本の実力は高く、世界ランキングではイランに次ぐ2位の世界ランキング15位に位置しています。
このアジアの世界ランキング10位を見て意外なのが、韓国が入っていないことです。
サッカーでは、日本のライバルとしてしのぎを削っていますが、フットサルというスポーツにおいてはアジアで10番目にも入っていないのです。
フットサル自体は行われており、代表チームとしての活動も行っていますが、それほど強くはありません。
実際に、2022年5月20日に行われたAFCフットサルアジアカップ2022東地区予選では、日本対韓国の試合が行われ、日本が9-0の大差で勝利しています。
日本はこの試合以外にも、モンゴルを15-0、香港に11-2、台湾に7-1というように圧倒的な勝利を収めていて、2022年の公式戦で6戦全勝しています。
サッカー界のレジェンドの1人である松井大輔選手も2022年1月21日からY.S.C.C.横浜フットサルに加入していますが、今後もプロサッカー選手がフットサルクラブに移籍する可能性も十分にありえると言えるでしょう。
日本では33,000人もの人がフットサルというスポーツで選手登録していますし、登録していない競技人口は150万人程度いると考えられています。
競技人口自体はピーク時(2011年)には300万人を超えていて、その時期に比べればかなり減少はしていますが、それでも他国と比べればかなり多くの人がフットサルに関りを持っているのです。
フットサルリーグの「Fリーグ」が今後地域の企業とさらに連携を深めていけば、良い選手を輩出することもできるようになり、世界ランキング10位以内も夢ではないはずです。
まとめ
今回は、「2022年最新のフットサル世界ランキング」について解説してきました。
フットサルの世界でも、サッカーと同じようにブラジルやスペイン、ポルトガル、アルゼンチンなどが非常に強いことが分かります。
また、日本もアジアではトップクラスの強さを持っていて、今後行われるワールドカップの結果次第では、トップ10以内も十分に可能となっています。
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