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アルゼンチン代表メッシ選手の凄さとワールドカップへの想い

写真:リオネル・メッシ(Photo by Jean Catuffe)

「21世紀で最も偉大なサッカープレイヤーは?」と問われれば、間違いなく2人のプレイヤーが候補に挙がるでしょう。

1人はマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリード、ユベントスで活躍した「クリスティアーノ・ロナウド選手」

そしてもう1人はその凄さゆえに「宇宙人」と評されることもあるリオネル・メッシ選手です。

メッシ選手は、ありとあらゆるチームタイトルと個人タイトルを獲得してきましたが、まだ手にしていない大きなタイトルが1つだけ存在します。

それが、「ワールドカップ」です。

この記事では、そんな「アルゼンチン代表メッシ選手の凄さとワールドカップへの想い」について解説していきたいと思います。

メッシ選手の経歴

メッシ選手の凄さは、もはや説明不要なくらい誰もが知るところですが、いま一度そのキャリアを振り返ってみましょう。

1987年6月24日生まれの35歳であるメッシ選手は、アルゼンチン出身のサッカープレイヤーです。

4歳の頃に父親がコーチを務めるクラブでサッカーを始めると、地域の強豪チームであるニューウェルズ・オールドボーイズに加入すると、6年間で500ゴールを挙げるなど、すでに桁違いの実力を誇っていました、

しかし、成長ホルモンの分泌以上により身長は低く、リーベル・プレートのトライアルに落ちるなど挫折を経験します。

その後、低身長ながら将来性を感じたFCバルセロナが13歳のメッシ選手を下部組織「ラ・マシア」へ入団させ、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」の治療代も全額負担することになったのです。

一時的にホームシックに苦しむも、バルセロナの育成によって才能が一気に開花します。

17歳でプリメーカデビューを果たすと、ロナウジーニョ選手やデコ選手、エトー選手、シャビ選手、イニエスタ選手といったスター軍団の中で徐々に出場機会を増やしていき、2006—2007シーズンにはリーグ戦26試合出場で14ゴールを記録します。

ヨーロッパトップのプレイヤーに成長したのは、2008—2009シーズンにグアルディオラ監督が就任したことがきっかけでした。

ボールを保持しながら攻撃を仕掛ける「ティキタカ」がチームに浸透し、このシーズンは国内リーグ、カップ戦、そしてチャンピオンズリーグの3冠を達成します。

メッシ選手も、リーグ戦31試合23ゴール、カップ戦8試合6ゴール、チャンピオンズリーグ12試合9ゴールと大暴れしたのです。

このシーズン以降はまさに世界のサッカーの中心に君臨し続けます。

唯一比較の対象となった選手と言えば、クリスティアーノ・ロナウド選手で、2008年から2017年までの10年間でこの2人以外の誰もバロンドールを受賞することができなかったほどです。

メッシ選手は2021年までになんと7度ものバロンドールを受賞しています。

残るはワールドカップのみ

バロンドールだけでなく、数えきれないくらいのチームタイトルと個人タイトルを獲得し、アルゼンチン代表としても162試合出場して86得点をマークするなど世界ナンバーワン選手として君臨していたメッシ選手ですが、どうしても現役中に獲っておきたいタイトルが1つだけあります。

それが「ワールドカップ」です。

一度は代表活動を休止するも、その後再び代表に復帰し、現在は2022年カタールワールドカップの優勝を目指しています。

正直なところすでに歴代のサッカー選手の中でもナンバーワンであることは間違いないのですが、「ワールドカップを優勝していない」という事実があるゆえにペレやマラドーナといったレジェンドを超えられていないと言われてしまっているわけです。

メッシ選手にとっては喉から手が出るほど欲しいタイトルがワールドカップなのです。

メッシ選手の凄さ

メッシ選手の凄さは、実際にそのプレーを観てみるのが一番ですが、具体的に言葉で解説してみましょう。

ボールコントロール能力

メッシ選手は利き足の左足でボールを触ることが圧倒的に多いのですが、特にアウトサイドでコントロールすることが非常に多い傾向にあります。

タッチが細かく、いつどんなタイミングでもドリブルを開始することができるのです。

そのボールコントロールはまるで磁石でくっついているかのようで、どれだけスピードに乗ったドリブルをしようが足元からボールが離れることがありません。

シュートの威力と正確性

メッシ選手は169㎝とかなり小柄な選手ですが、非常に威力のあるシュートを打つこともできます。

ドリブルでバイタルエリアに侵入しエリア内の遠い位置やエリア外から足を振り抜き強烈なシュートをゴールの隅に叩き込むこともできるのです。

また、正確なコントロールショットもできるので、危険な位置で一瞬でも時間を与えてしまえば高確率でゴールの枠にシュートを飛ばすことが可能となります。

アシスト能力も高い

メッシ選手というと、ドリブルと高い得点能力が大きな特徴ではありますが、世界でも屈指のチャンスメーカーでもあります。

バルセロナ時代には778試合で301アシストも記録しています。

「世界ナンバーワン選手がクリスティアーノロナウド選手ではなくメッシ選手だ」と断言する人たちの多くが、このアシスト能力の違いを理由に挙げています。

得点だけではなくチャンスメークやアシストの部分でも世界屈指の実力があるので、選手としての影響力は圧倒的なのです。

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