火おこしに便利な「着火剤」おすすめ18選!使い方や注意点、忘れた時の代用品も

自分に合った着火剤の選び方

着火剤はタイプによって特徴が異なったり、燃焼時間も商品によってばらつきがあったりします。選び方のコツを、押さえておくべき「形状」「燃焼時間」「防水性」の3つのポイントに沿って解説していきます。

形状:扱いやすいのは「固形」、高火力を求めるなら「ジェル」

出典:Amazon

まずは着火剤の「形状」に注目。火おこしに慣れていない初心者は固形タイプ、湿った薪に使ったり、湿度の高い日にキャンプするなら高火力のジェルタイプがおすすめです。

  • 固形タイプ
  • 成形したおがくずなどに油脂や石油由来のパラフィンワックスを染み込ませてあるような「固形タイプ」は、ゆっくり穏やかに燃焼するので初心者でも扱いやすいのが特徴です。切れ込みに沿って必要な量を切り取るタイプも多く、量の調節も簡単。火力が足りない場合には後から追加投入もできます。燃えると油臭いにおいが出るものが多いのが難点で、乾燥すると崩れやすいので開封したら開けっ放しにしないようにしましょう。

  • ジェルタイプ
  • ジェルタイプはメチルアルコールが主成分で、固形よりも火力が強いものが多いのが特徴。着火前であれば、使用量の調整がしやすかったり、燃やしたい薪にピンポイントに塗ることができたりと、微調整しやすいのもうれしいポイントです。基本的にはチューブやパックに入った状態のため、湿気にくいという点もキャンプ向き。しかし冒頭で触れたとおり、引火する恐れがあるため継ぎ足しは厳禁です。

燃焼時間:余裕をもって10分以上のものを選ぼう

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着火剤は薪や炭に火が回るまで燃焼し続ける必要があるので、燃焼時間もチェックが必要。着火のしやすさは、天候・風の強さ・気温・薪の状態などによって変わり、環境によっては着火剤が燃えてから薪や炭に火が移るまで、少し時間がかかることも考えられます。

最低でも5分は必要、余裕をみて10分以上のものを選んでおくと安心です。火が回る前に消えてしまったときに備えて、着火剤を余分に持っておくことも心がけましょう。

防水性:もしもの悪天候や災害時に備えて、一つは持っておきたい

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悪天候やアクシデントに備えて、水に濡れても火がつけられる「防水機能」のある着火剤を選ぶのもひとつの手です。

雨の中で焚き火をするシチュエーションは少ないですが、突然の雨で着火剤が濡れてしまったり、着火剤に水をこぼしてしまうなど、アウトドアではさまざまなアクシデントが起こりうるもの。

防水の着火剤なら、湿気にも強いので、災害や緊急用の備蓄としてもおすすめです。


固形タイプの着火剤おすすめ12選

ロゴス 防水ファイヤーライター

コンパクトで軽いキューブ状の着火剤。炭の間にいれて着火すれば、1個あたり13~17分燃焼します。防水性能に優れ、水に濡れていても容易に着火できるのが大きな特徴。また水に濡れても燃え続ける高い燃焼力を誇ります。コスパもよいので、初めてキャンプやバーベキューをする際におすすめの商品です。

【基本情報】

  • 内容量:21個
  • 燃焼時間:約17分

ロゴス 着火剤 防水ファイヤーライター 83010000 [HTRC 4.1]

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ウェーバー 天然点火キューブ 48個入

100%天然素材の着火剤です。ヨーロッパ産おが屑100%使用にこだわり、化学成分を一切使用していないため、食材に着火剤のにおいが移らないのが魅力。2kgの炭を20分以内に着火できるので、燃焼力もばっちりです。

【基本情報】

  • 内容量:48個
  • 燃焼時間:約20分

ウェーバー(Weber) バーベキュー コンロ BBQ グリル 着火剤 100%天然素材点火キューブ 48個入(一回あたりたったの33円) 【日本正規品】 17612

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キャプテンスタッグ ファイアブロック着火剤

固形タイプの着火剤で、必要な分だけ使用できる使いやすさが特徴です。マッチやライターひとつで点火でき、炭を積んで火をつけると約10分ほど燃え続けます。火が回ったらあとは待つだけなので、初心者でも安心。また軽くて薄いので省スペースで保管できます。

【基本情報】

  • 内容量:9片
  • 燃焼時間:約10分

キャプテンスタッグ ファイアブロック 着火剤9片入 M-6711

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尾上製作所 着火剤 ハイチャッカー・L

パラフィンワックスを主成分とするオーソドックスな固形着火剤です。15片に分割されているため必要な分量だけ割って使用可能。マッチ・ライターで簡単に点火でき、約7分間燃焼します。

【基本情報】

  • 内容量:15片×2
  • 燃焼時間:約7分

尾上製作所(ONOE) ハイチャッカー・L CK-30

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SOLSTICKAN FIRE LIGHTERS

おしゃれなパッケージが目を引く、スウェーデン製のマッチ型着火剤です。必要な分だけ割って使用できます。通常のマッチ同様、側面にこすりつけると着火可能。10分前後燃焼するため、火が回る前に着火剤が消えてしまう心配もありません。

【基本情報】

  • 内容量:20本
  • 燃焼時間:約8分

【ヒルナンデス!で紹介】 FIRE LIGHTERS 『ファイヤーライターズ』たけだバーベキューさんご愛用! マッチ型着火剤 火起こし ファイヤースターター セット 焚き火 キャンプ アウトドア 炭 薪ストーブ 便利グッズ ライター不要 燃焼継続 20本入り 3箱セット

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富士屋 文化たきつけ

コスパに優れたロングセラー着火剤。オガクズを圧縮して油を染み込ませた固形タイプで、マッチ1本で簡単に着火できます。

【基本情報】

  • 内容量:18本
  • 燃焼時間:約4分

文化たきつけ☆木炭・練炭・豆炭・石炭・オガ炭・薪用簡単着火剤・屋外用(火おこしグッズ)

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Fireside ドラゴン着火剤

強い火力の安定した炎が約15分続く、固形タイプの着火剤です。燃焼時間が長いので、火おこしに慣れていない初心者が手間取ってしまっても消えてしまう心配はありません。扱いやすいキューブ状なのもうれしいポイントです。

【基本情報】

  • 内容量:24個
  • 燃焼時間:約15分

ファイヤーサイド(Fireside) ドラゴン着火剤 1箱24個入り 630540

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ユニフレーム 森の着火剤

間伐材を利用した環境にやさしい着火材です。灯油などの揮発成分を含まないので乾いてしまうことがなく、手が汚れたり刺激臭が気になったりすることもありません。着火後はゆっくり燃焼するため初心者でも扱いやすく、薪や炭の着火に十分な7分間の燃焼能力を備えます。

【基本情報】

  • 内容量:12個
  • 燃焼時間:約7分

UNIFLAME(ユニフレーム) 森の着火材 665800

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ファイヤーアップ 100キューブバケット

原材料に圧縮おが粉と植物油を使用した、100%バイオマス資源の着火剤です。パラフィンワックスを燃焼したときの独特なにおいが発生しないため、食材への影響を最小限に抑制。長期保存しても油分が揮発せず、安定した着火性・火力が持続します。

【基本情報】

  • 内容量:100個
  • 燃焼時間:約10分

Fire up(ファイヤーアップ) ファイヤーアップ 100キューブバケット(6バケット入りカートン) 541142 [HTRC 3]

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Fireside ファイヤースターター

小分けになった袋のまま着火できる、手間いらずの着火剤です。1箱約100個入りの大容量なので、キャンプ頻度が高い人におすすめ。量の調整もしやすく、燃焼時間も十分な能力を備えています。

【基本情報】

  • 内容量:700g(約100個)
  • 燃焼時間:約8分

Fireside(ファイヤーサイド) ファイヤースターター 着火剤【品番D100】

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ひまわりの会 着火材

間伐材を使用した環境にやさしい着火剤です。灯油などの揮発成分を含まないので手が汚れず、刺激臭もありません。着火後は約7分間ゆっくり燃焼するので、初心者でも簡単に扱えます。

【基本情報】

  • 内容量:6片×10枚
  • 燃焼時間:約7分

ひまわりの会 着火材 着火剤 6回 ×10シート ペレットストーブ キャンプ アウトドア 木色(ロットにより色が違う場合がございます) 1箱

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NorwegianStyle ファイヤースターター 着火剤

袋のまま燃やせる使い勝手のよい着火剤です。袋は燃焼しても有害なガスやにおいが出ない素材を使用しています。個別包装なので手が汚れず、必要な分だけ持ち運べる手軽さも魅力的です。

【基本情報】

  • 内容量:約100個
  • 燃焼時間:約8分

ファイヤースターター 着火剤 約100個入 袋ごと燃やせる バーベキュー 焚き火 キャンプ 薪ストーブ

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ジェルタイプの着火剤おすすめ6選

ニチネン チャッカネン

木炭に着火したい際に便利なゼリー状の燃料です。チューブの口の部分は逆止弁採用により、一度出た燃料が容器内に戻って事故につながらないようにするための安全設計。ゼリー状の着火剤は炎が目に見えないタイプのものが多く、気づかぬうちに事故につながる恐れがあって危険なのですが、チャッカネンは目視しやすいよう赤色に発色して燃えるようになっています。

【基本情報】

  • 内容量:240g

NITINEN(ニチネン) アウトドア着火剤 チャッカネン

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キャプテンスタッグ ファイアマックス

無臭・高火力・着火性のよさが特徴のジェルタイプの着火剤。容器内に揮発性混合ガスがたまりにくい逆止め弁がついていて、炎は屋外でも視認性が高いオレンジ色です。着火剤が飛び散りにくい飛散防止剤が入っているなど、安全性に配慮された仕様になっています。

【基本情報】

  • 内容量:240g

キャプテンスタッグ ファイアマックス 着火剤240g M-6713

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バンドック ジェル燃料

主成分がメタノールなので、着火性抜群。高い燃焼力を生かして、気温が低い時期の火おこしにも活躍します。必要な量を調節しやすいので経済的なところもうれしいポイントです。

【基本情報】

  • 内容量:260g

BUNDOK(バンドック) ジェル 燃料 260g BD-359 着火剤 炭 火起こし たき火 クリア

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尾上製作所 着火剤パック入6P

液体着火剤が小分けになったアイテム。ボトルタイプが多いなか、使い切りの小分けになっていて使いやすいのが特徴。袋から液体を出さず、袋のまま火を付ければ約13分燃焼します。

【基本情報】

  • 内容量:17g×6

尾上製作所 着火剤パック入6P CK-6P

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青雲商店 ニチネン製パック燃料 四角タイプ

使い切りで使用しやすいパックタイプの着火剤です。燃え移りやすさに優れており、手早く火おこししたい人におすすめ。個包装なので手が汚れず、保存しやすいのもメリットです。

【基本情報】

  • 内容量:27g×24個

青雲商店 ニチネン製パック燃料 四角タイプ27g 24個入

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ロゴス 着火燃

使いたい量だけ使えるチューブタイプのジェル着火剤です。火気吸引防止キャップを採用しており、引火事故のリスクを回避できます。

【基本情報】

  • 内容量:250g

ロゴス 着火燃 83202000

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キャンプ当日、着火剤を忘れてしまったら

消耗品、かつあまり目立つアイテムではないため、キャンプ場に着いてから「しまった、着火剤を忘れた…」と気づくケースも多いもの。

売店のあるキャンプ場の場合は現地で購入できる場合が大半ですが、もしもの時のために、着火材が買える場所や、代用となるアイテムを覚えておくと安心です。

着火剤はキャンプ場近くの100均・ホームセンターでも購入可能

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万が一着火剤を忘れてしまっても、意外と100均やホームセンター、コンビニなど身近なお店で購入できます。

ダイソー・セリア・キャン★ドゥなど大手の100均チェーンでは大体取り扱いがあり(2023年7月現在)、コンビニでもキャンプ場の近くなら売っているケースも多いです。もし着火剤が売っていなくても、新聞紙や割りばしなど代用品なら入手可能。

牛乳パックや新聞紙など、身近なもので代用もできる

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着火剤を買い忘れてしまったり、使い切ってしまったりしたときは、身近なもので代用しましょう。

新聞紙は着火剤の代用品として定番のアイテムです。汚れた食器やカトラリーを包んだり、油を拭きとったり、キャンプには役立つ場面が多いので持っていく習慣をつけておきましょう。くしゃくしゃと丸めて燃やすのではなく、棒状にすると火持ちがよくなります。

ダンボールや牛乳パックも代用品として有効です。牛乳パックは、着火剤にも使われるパラフィンワックスで内側がコーティングされているため、燃焼しやすいのが特徴。細かく千切って重ね、その上に薪をセットして着火しましょう。

キャンプやバーベキューでは必需品の割りばしも代用品として活躍します。いかだ状に積み上げて中心から着火するのがおすすめです。ナイフを使ってフェザースティックをつくると、ブッシュクラフト気分も味わえます。

松ぼっくりや杉の葉は天然の着火剤と呼ばれ、特に松ぼっくりは松脂を含むため着火剤として優秀。しっかりと傘が開いて乾燥しているものを選ぶのがポイントです。杉の葉は一気に燃え上がりますが火持ちが悪いため、多めに用意するとスムーズに着火できます。

廃食用油を使ったエコな自作方法を紹介

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着火剤は自作できるので、ランニングコストを抑えたい人や、DIY好きな人はチャレンジしてみましょう。今回は料理に使った廃油を使う方法を紹介します。

  1. 揚げ物に使った廃油の不純物を取り除き、温めて処理用の凝固剤を入れる
  2. おがくずを少しずつ入れながらかき混ぜ、ちょうどい硬さになったら表面を平らにならす
  3. 木べらなどで固め、1時間ほど静置
  4. 固まったらふちにへらを入れてはがし、形を崩さないように鍋から取り出す
  5. 使いやすい大きさに切り分け、密閉できる容器で保管

火おこしは着火剤を使えば簡単!気軽にアウトドアを楽しもう

着火剤はアウトドアをより手軽に楽しむために欠かせないアイテムです。初心者でも簡単に火おこしできたり、準備時間を短縮できる優れもの。しかし誤った使い方をすると大きな事故につながるため、正しい使い方を確認しておきましょう。固形タイプ・ジェルタイプで使い勝手も異なるので、用途や熟練度に合わせて適したものを選択してください。着火剤を上手に活用して、アウトドアを気軽に楽しみましょう。

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