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山本由伸(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

韓国の悲劇から完全に復活したドジャース山本由伸。グラスノーとの2枚看板へ

山本由伸(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
ドジャースの山本由伸(25)がNPB3年連続投手4冠の輝きを完全に取り戻した。

韓国で行われた開幕シリーズでは初回で5失点を喫するなどメジャーリーグの洗礼を受けたが、その後は徐々に適応し、いよいよ本来の実力が出せる環境となってきている。

今オフでドジャースに加入したタイラー・グラスノー(30)と共に、ドジャースの2枚看板となりつつある。

すでにメジャー屈指の数字を残している山本由伸

韓国シリーズで屈辱のメジャーデビューを果たした山本は、「防御率45.00」という最悪の数字からメジャーでの戦いをスタートすることになった。

NPBで無双する姿を長年見てきた日本のファンからも「山本はメジャーで通用しないのでは」といった不安の声が多く見受けられた。

3億2500万ドル(約463億円)という大型契約であったがゆえに、ドジャースファンからも懐疑的な声が聞かれた。

しかし、試行錯誤を繰り返し、山本は見事にメジャーにアジャストしていく。

メジャー公式球に慣れ、ピッチクロックやマウンドの硬さにも慣れていった。

さらにストレートを低めではなく高めに投げるようにし、セットポジション時のグラブの位置を胸の位置から腹部に代えるなど投球自体も変化させている。

これらの変化により一気に山本が本来の実力を発揮していく。

45.00だった防御率はナ・リーグ11位となる2.79まで上昇。

勝利数も4勝で8位タイ、奪三振数も47で7位タイ、WHIPも1.00で9位とメジャーでも上位の成績となっている。

インパクトある活躍を見せているカブスの今永昇太よりかはまだ劣るが、おそらく今後あらゆる数字で今永と競っていくはずだ。

グラスノーとの2枚看板でドジャースの勝利を増やす

ドジャースといえば、ベッツ、大谷、フリーマンのMVP経験者3人とウィル・スミスとマックス・マンシー、テオスカー・ヘルナンデスという超強力打線が注目されているが、今シーズンは新加入のグラスノーと山本の2人が投手陣の柱として活躍している。

ギャビン・ストーンとジェームズ・パクストン、ライアン・ヤーブローといった投手たちも安定したピッチングを披露しているため、今シーズンのドジャースは穴のないチームへと変貌している。

現在7連勝中であり、ナ・リーグではフィリーズに次ぐ勝率(26勝13敗の.667)となっている。

今後もグラスノーと山本由伸がローテーションを崩さずに投げられれば、ナ・リーグ首位に浮上する可能性も高まるはずだ。

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