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基礎打ちで意識すべき4つのポイント|頭で勝つ!卓球戦術

卓球プレーヤー向け 基礎打ちで意識すべき4つのポイント|頭で勝つ!卓球戦術

2022.06.29
文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」。今回は「基礎打ちで意識すべきポイント」というテーマでお伝えする。

練習の最初に行う、基礎打ち。チームや学校によってそれぞれでメニューがあるかと思うが、毎回同じメニューなので何気なくやっているという方も多いだろう。

だがしかし、毎日行うからこそ細かい部分に意識を置いて行えば、上達のスピードは全く違うものになるはずだ。今回は今よりも少しでもレベルアップするために、日々の基礎打ちで意識しておくべきポイントについて私なりの考えをお伝えする。

このページの目次

  • [7 若槻軸足が書いた記事はこちらから]()

基礎打ちで意識すべきポイント:フォア対フォア編

まずはフォア打ちからだ。多くの方はこのフォア打ちから練習を始めるだろうが、その1本目からいかに意識を高く持てるかは非常に大切だ。

ここで意識したいのは狙うコースだ。ただ漫然とフォアのクロスで打ち合うのではなく、なるべく厳しいコースを狙って打つようにしよう。お互いがフォアのコーナーあるいはサイドを割るコースへ狙ってやってみよう。練習の時点から厳しく狙う意識を持たなければ、試合になったときに厳しいコースに打てるわけがない。

コースを突く練習を基礎打ちの時点からやっておいて当たり前に狙えるようにしておくべきである。

さらには、このようにコースを狙うことを練習の段階で意識しておけば、ラケットの角度や身体使いが自然と厳しいコースへボールが飛んでいく形に“設定”しておくことができる。ということは、試合の中で「厳しく狙おう」と意識しなくても、自然と勝手に厳しいコースへ飛んでいくということだ。

咄嗟に手が出ただけのボールであっても、質の高い打球が飛んでいくというのはかなり大きい。ぜひそのような意識を持っておこう。

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           ## 基礎打ちで意識すべきポイント:バック対バック編

続いてはバックハンドだ。フォアと同様に練習の時から厳しいコースを狙うというのは、もちろんここでも当てはまる。ただそれ以上にバックハンドのときに意識をしたいのは立ち位置である。

あなたがバック対バックの練習をする際を思い出してみて欲しい。おそらく立ち位置はバッククロスの対角線上にあるのではないだろうか(台の角がちょうどへその真ん前に来るあたりだ)。しかし、実際の試合で本当にその位置にいるか、と考えると恐らくそう多くはないはずである。

どこに来るか分からない状態で対角線上に身体があるのでは、ストレートでこちらのフォア側へボールが来たときに全く手が届かないだろう。

なので、本来はやや台の中心寄りに構えて、ボールを左腰に近いところで捉えるようにするのが理想である。つまり、ラケットを持っていない手の方向へのボールの対応を、基礎打ちの時点から意識的に鍛錬しておこうということである。

このように練習しておけば、フォア側も無理なくカバーすることができる上に、バックサイドに厳しく送られたときにも適切なラケット角度を出すことができる。結果的に守備範囲が広がって、簡単に点を取られにくくすることができるわけだ。

基礎打ちで意識すべきポイント:ツッツキ対ツッツキ編

お次はツッツキ対ツッツキだ。ここでも意識するべきポイントはある。

もちろん厳しいコースに、回転を強くかけて、低く、かつ早く送る事ができれば一番良いが、なかなかそこまでやるのは難しいだろう。ただひとつこれだけは意識してほしいのが、「深く送る」ということだ

これが初心者の方でも比較的簡単で、かつ最も効果的なやり方である。多少浮いたボールでもしっかり相手コートの深くへ送ることで、相手にとって打球する難易度は高くなり、深く送った分だけこちら側に到達するまでの時間がかかるため、強く打たれたとしても対応がしやすくなるわけである。

試合中はなるべく安易なツッツキは避けたいものである。かといって、全てのツッツキを攻撃的なツッツキにするのも難しい。なので、せめて相手コートのなるべく深くに入れるという意識だけは練習の時点から持っておこう

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最後にストップだ。ここで意識したいのは足運びだ。

練習では足を台の中に入れた状態でストップする選手が多いが、当然試合でそんな状況はない。一本ずつ元の位置に足を戻すべきである。これだけでも実はかなり細かい足捌きの練習になるので、かなりしんどいが非常におすすめである。

ここで足を戻す一番の目的は、甘いストップを見逃さずに攻撃を仕掛けられるようにすることである。ストップが浮いた場合は、可能ならフリックを使って一発で仕留めたい。だが、そのためにはきちんと足を戻しておかないと十分に踏み込みができず、ボールに力が加わらないはずである。

そしてストップが長くて台から出たときも、ドライブで攻撃するためには当然元の位置に戻っていなければならない。むしろ台の中にずっと居たのでは、ボールが台から出たかどうかの判断をすることすらできないだろう。しっかりと1球ずつ足を戻すと同時にボールをしっかりと見極め、甘い球は見逃さないようにしよう。

このように、たとえお互いのやることが決められた練習であっても、お互い甘いボールはどんどん打っていきたい。それによって相手も自分も、打つボールへの集中力を高めることになるし、甘くなったときもそれを打たれたボールへの対処の練習にもなるので、非常に実戦的となるのである。

「ちょっと甘い球が来たけど、今はストップ対ストップの練習だから打たないでおこう」としていたのでは、お互いの技術上達の妨げになるのである。

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