THINK SPORTS『試合中継』

 

野球、サッカー、バスケットボール…。今、お気に入りのスポーツ、選手やチームの試合中継を、何で見ているだろうか?

 

そのスポーツのコアなファンを自認する人であれば、インターネットや有料放送で見ることがほとんどだろう。

 

テレビの地上波からスポーツの試合中継がどんどんなくなってきている。

 

無料で見られる地上波のスポーツ中継はいうまでもなく「より多くの人にとって関心がある」から放送されるというのが理由だった。それが人々の「観るもの」の好みがスポーツを超えた分野でも細分化、個々のコンテンツに関心がある人の全体数が減り、いわゆる視聴率が取れなくなった。

 

そのうち、人気コンテンツでも今度は放映権の高騰という理由により、地上波のTV局が放送を断念するケースも出てきた。

 

地上波の中継をより多くの人が見て、一緒になって熱狂し、国全体がお祭りのようになる…といった現象は、WBC(ワールドベースボールクラッシク)、サッカー日本代表のワールドカップ、オリンピックなど、ごくわずかな機会に限られてきている。

 

しかし、こうした普段のコアファンの枠を飛び越えた多く人が関心を示して熱狂することがなければ、そのスポーツの未来(普及・広がり)がないのも、現状の揺るぎのない事実でもある。

 

スポーツコンテンツの放送形態、視聴環境が多様化しているのは、時代の流れ。それを踏まえ、より多くの人の関心が得られにくい状況下で各スポーツの発展をどう維持するのか。関わる人が考えなければいけない課題だ。

関連記事