THINK SPORTS『3Pシュート』

 

バスケットボールが人気だ。

 

2023年のワールドカップで日本代表が活躍し、今年のパリオリンピックへの出場権を獲得したことが大きな爆発のきっかけになった。

 

その後開幕した国内のBリーグは好景気。日本代表選手がいるチームの試合を中心に、チケット入手が困難なカードが続出しているという。

 

そんなバスケットボールにおいて、近年ますます注目されているのが、1ゴール3点が換算される3P(スリーポイント)シュートだ。コート上の3ポイントライン(リングから6.75m離れた楕円形のライン)の外側から放つあのシュートである。

 

相手の守備網から手前に離れた位置から狙える3Pシュートは、戦術的に世界的にもますます重要になってきているし、高さがないがゆえにゴール近くで相手を上回りにくい日本にとっては、他国以上に大切なプレーになっている。

 

日本バスケの躍進は、この3Pシュートを多く決められるかどうかにかかっている。ただ、見た目でわかるだろう。難易度は相当なものだ。

 

重いボールを、あの遠い距離から、あの小さいリングの中に収める。相手の必死のプレッシャーもあるのでボールを持ったらもたもたしていられない。かといってめったやたらにシュートしても簡単には入らないし、外せば外したで試合の駆け引きのなかで大きなミスになっていることがよくわかる。

 

だからこそ、そんな状況であのシュートを決めきる選手の努力と才能にリスペクトが出てくるのだ。

 

そんな考察もあり、3Pシュートはシュート後のボールのあの長い滞空時間に、独特な特徴があると言える。あの刹那にプレーする人、観る人のいろいろな想いがこもる。魅力的だ。

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