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「甘えている部分があったかも」古江彩佳は1打及ばず 国内で3年ぶり予選落ち

古江彩佳は惜しくもカットラインに届かず。日本では3年ぶりの予選落ちに終わった(撮影:鈴木祥)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目◇16日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>

予選通過ラインに1打ビハインドで迎えた最終9番。6メートルのバーディパットは、カップに届かなかった。「3つ(アンダー)に乗せないとというところで、打ち切れなかったのがもったいなかった」。届かなければ入らない。その悔しさを残し、国内ツアーでは2020年8月の「ニトリレディス」以来となる予選落ちを喫した。

初日から違和感として挙げていた芝の違いに、この日も苦戦を強いられた。米ツアーを主戦場として今年で2年目。一時帰国して臨んでいるなか、慣れている洋芝から、すぐに日本芝へフィーリングを合わせることは難しかった。「滑りがいいぶん、抜けが違うのか、まっすぐ思うように打ち切れなくて。ピン筋に行くのも難しかった」と、米ツアーでも屈指のショットメーカーが手を焼いた。

「日本の芝を忘れているぶん、それに対応できなかったのがすごい悔しい」。無念さばかりが口をつくが、とはいえ、再来週からは「日本女子オープン」、ホステス大会の「富士通レディース」と日本での戦いが続く。「なかなか小細工も急にはできない。感覚を信じながらちょっとずつ変えて、くらいの気持ちで調整したい」と、日本芝に対応するために打ち方を変えるわけではなく、練習を重ねることで徐々に慣れさせるつもりだ。

さらに、芝だけではなく、『50位タイ』までと設定されているカットラインに対しても、対応しきれなかったことにも悔しさがある。出場人数の違いがあるとはいえ、米ツアーでの予選通過ラインは基本的に『65位タイ』まで。「いま慣れている環境(米ツアー)が65位だけれど、日本では50位。そのあたりは少し向こうに甘えている部分があったかもしれない」。トータル2アンダーは57位タイで、米国ツアーならば予選通過だった。たらればではあるものの、結果としては日米の違いに泣かされることになった。

スポット参戦の“洗礼”を浴びたともいえるこの2日間。しかし、古江の対応力をもってすれば、2週間後にはピッタリ合わせてくるに違いない。(文・笠井あかり)

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