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久常涼は昨年の悔しさ晴らす6位! 次戦の米ツアー出場権獲得も「ギリギリまで考えたい」

最終18番をバーディで締めて、笑顔の久常涼(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 最終日◇22日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
 
久常涼は開幕前に「今年のモチベーションはこの大会を頑張るため」と言った。昨年大会では、最終日の最終18番でボギーを叩き、2週後の米ツアー、「バターフィールド・バミューダ選手権」に出られるトップ10入りを1打差で逃し、涙を流した。

「すごく悔しい思いをした」。今年は強い気持ちを持って習志野に乗り込み、3日目を終えてトータル2アンダー・12位タイ。そして最終日はボギーフリーの「66」でラウンドし、トータル6アンダー・6位タイに入った。最終ホールではバーディを奪い、「昨年のリベンジという意味では、果たせたと思います」とスコアでも順位でも悔しさを晴らした。
 
残り4ホールとなった15番、17番とバーディを重ね、最終18番でバーディパットをねじ込んだときは「去年の悔しさを思い出して、嬉しくて涙が出そうでした」と話す。それでも、米ツアー初優勝の可能性も感じる位置に「欲を言えばもっと上を目指したかった」と、今度は“もっと上へ”という気持ちが沸き起こる。
 
トップ10に入ったことで、2週後にメキシコで行われる米ツアー「ワールド ワイド テクノロジー選手権」への出場権を得た。しかし、今季DPワールド(欧州)ツアーを主戦場としている久常には、次週からの最終戦までの欧州3試合が残されている。
 
スケジュール的には、欧州ツアーの「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」(カタール・10月26~29日)、米ツアーのワールドワイド・テクノロジー選手権(メキシコ・11月2~5日)、欧州ツアーの「ネッドバンク・ゴルフチャレンジ」(南アフリカ・11月9~12日)、欧州最終戦の「DPワールド ツアー選手権」(アラブ首長国連邦・11月16~19日)と日程はかぶっていない。
 
「とても行きたいんですけど、ちょっと今とてもタイトなスケジュールになっているので、ギリギリまで考えたいなと思っています」。移動時間なども考慮して、メキシコ戦への出場についてはまだ決めていない。
 
久常は今季、欧州ツアーで初優勝を達成するなど、来季の米PGAツアー切符を得られる欧州ツアーのポイントレース上位10人(すでにツアーカードを保持している者を除く)で7番手につけており、このままなら来季はPGAツアーでプレーしている可能性が高い。
 
本人も「来年はPGAでプレーしたいです」と語る。しかし、残り3戦の結果で逆転される可能性がゼロではないため「まだ気も許せない状況なので、早いうちにPGAを確定させるようなプレーをしたい。そこに今は集中したい」と考えている。今大会の成績を自信に、残りの欧州戦でPGAツアーへの切符を決めにいく。(文・高木彩音)

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