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田中碧が2得点でデュッセルドルフ大逆転勝利に貢献!代表で生き残るための「得点できるボランチ像」

写真:田中碧(提供:Laci Perenyi/アフロ)
10月21日、ドイツ2部リーグ「デュッセルドルフ対カイザースラウテルン」の一戦が行われ、4-3でデュッセルドルフが勝利した。

前半のうちに3失点し大敗ムードだったが、その後4得点を奪いデュッセルドルフが大逆転勝利を収めた。

日本代表MF田中碧はこの試合で2得点を奪う大活躍で勝利に貢献した。

批判にさらされる機会が多かった田中に逆襲の予感

今夏には移籍希望を口にしてクラブ側との関係が悪化した田中碧は、シーズン始めの数試合こそスタメン出場していたが、その後はスタメンに定着できずプレー面や精神面で批判にさらされることも多かった。

9月9日に行われたドイツ代表戦で1得点、10月13日に行われたカナダ戦で2得点すると、「クラブでは活躍しないのに代表戦では活躍する」と皮肉を言われるほどだった。

しかし、この日の試合でデュッセルドルフの一員として2得点を挙げ大逆転勝利に貢献すると、ようやく逆襲に向けて風向きが変わり始めた。

監督からの評価も上がることは間違いなく、確実にファンの心も鷲掴みにしたことだろう。

ドイツのスポーツサイト『Express.de』もチーム最高点となる「2」を与えており、一気に評価を高めた。

この活躍により一気にチーム内の序列を上げ、主力としてプレーしたいところだ。

「得点できるボランチ」が日本代表で生き残る唯一の手段

W杯アジア予選やW杯本大会など元々重要な試合で得点を取る選手ではあったが、ここにきて田中碧の得点力がさらにUPしてきている印象を受ける。

日本代表のボランチでは、遠藤航や守田英正という絶対的な存在がおり旗手怜央、伊藤敦樹らも台頭してきている。

田中碧は現在3番手争いに加わっているわけだが、鎌田大地もボランチで出場できるため、実質は4番手争いといったところだろう。

さらに若い世代にはバイエルン所属の福井太智と近い将来間違いなく海外移籍を果たすであろう松木玖生もいるため、このままでは北中米W杯のメンバーに選出されるのはかなり厳しいと考えられる。

しかし、「得点できるボランチ」となることができれば、生き残れる可能性もかなりUPすることだろう。

現在の田中碧は良くも悪くも「平均的」で、突出した武器がない。

もしもミドルシュートという武器を完全に身に付け、コンスタントにクラブや代表活動で得点を奪うことができれば今後も代表に定着できるはずだ。

そのため、田中碧は今後も積極的にミドルシュートを放ち、バイタルエリアに顔を出すといったプレーを継続していくべきだろう。

果たして田中碧の逆襲は実現するのか、今後のプレーに注目しよう。

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