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“秋の敗者復活戦”で逆転シードを狙う小平智が『67』の8位発進 「1日1日必死にやるだけ」

小平智は3アンダーでホールアウトし、上位につけた。(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇19日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

日本国内で唯一開催される米ツアー。米ツアーを主戦場とし、“敗者復活”の秋を戦う小平智が5バーディ・2ボギーの「67」をマークして、首位と3打差の8位タイで滑り出した。

インのトップ組で出た小平は、前半を1バーディ・1ボギーで折り返すと後半の出だし1番、2番で連続バーディ。6番パー5でボギーとしたものの、8番パー4で4メートル、9番パー4では2メートルにつけて連続バーディで締めくくり白い歯を見せた。

これまでの米ツアーは9月から新シーズンが開幕していたが、2024年シーズンから1月開幕に変更される。それにともない今年の9月から11月の7試合は「フェデックス・フォール」(以下、フォール大会)となった。主にフェデックスポイントランキング51位以下の選手が来季の出場資格をアップするためのもの。126位以下の選手にとっては、125位までに付与される来季のシード権獲をかけた“敗者復活戦”といえる。

2018年の「RBCヘリテイジ」で米ツアー初優勝を遂げてから米国に身を置く小平は、2022-23シーズンを終えて同ランキング185位。フォール大会に2試合に出場して、「フォーティネット選手権」30位タイ、2戦目の「サンダーソンファームズ選手権」予選落ち。現在183位にいる。

フォールシリーズに入ってから「初日からいいスコアで回りたい、スコアを出さなきゃという気持ちが強すぎた」と予選落ちを気にしすぎていたという。5年連続5度目の“ホーム戦”で予選落ちのない今大会では「予選落ちがないので自分を落ち着かせるように心がけてやっていた」と平常心で好スコアをマークした。

現在139ポイントの小平は、125位のエリック・ヴァン・ローエン(376ポイント)とは237ポイント差、126位から150位の限定的な出場権が付与される“準シード”のボーダーラインとは81ポイントと、小さくない差がある。最高の結果は優勝だが最低目標は「20位以内に入りたい」と話す。

昨年大会は2日目以降、60台を並べて16位タイで今大会のベストフィニッシュ。昨年の成績を上回ることを狙っている。「1日1日必死にやるだけです」と気持ちに緩みはない。「シードがダメでもQスクールがある」と、シード権を逃しても最終予選会を受験する覚悟はある。今季、米ツアーでフェアウェイキープ率2位と“曲がらない”男は、米国への真っすぐな気持ちをもって戦う。(文・小高拓)

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