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【Fリーグ第1節 試合後コメント/町田 vs 横浜】“宿敵”の町田から、クラブ初勝利を掴んだ横浜・鳥丸太作監督「昨シーズンも2敗している相手に、大事なところで勝利できてほっとしている」

27日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の開幕節として、ペスカドーラ町田vs Y.S.C.C.横浜の一戦が行われた。

町田のハイプレスに対処しチャンスを伺う横浜は、7分に高橋響のシュートが相手の頭にあたりオウンゴールで先制点を奪うと、9分にシュートブロックのこぼれ球からファー詰めで小林拓夢がネットを揺らし2点差に。さらに第1ピリオド残り15秒に菅原健太のボレーシュートを安井嶺芽が押し込む。

さらに第2ピリオドに入った26分に北野聖夜のミドルシュートが決まり4点目を奪うと、37分には今シーズン新加入の田村佳翔がパワープレー返しでネットを揺らしスコアは5-0に。最後は1点を返されるも終始ゲームの主導権を握った横浜は、クラブとしてリーグ戦で初めて、町田から勝利を収めた。

試合を終え、鳥丸太作監督とキャプテンの堤優太が記者会見に応じた。

今シーズンは、プレーの“アイデア”を増やせるように

──試合を振り返って。

開幕戦は、本当にシーズンの中ですごく大事なポイントだと思います。その大事なところで勝利できたことはすごく嬉しいですし、言い方があっているか分からないですがほっとしました。開幕戦で今まで取り組んできたことが試されるっていうのもありますし、町田さんは僕らにとって強敵で、昨シーズンも2敗している相手です。昨シーズンを超えるという意味でも、今日の試合はすごく大事な試合でした。そんな試合に勝利できて、みんなの力を確信できた試合になったなと思います。

──横浜として、初めて町田に勝利しました。対町田という点で特に意識したことはありますか?

町田戦にかかわらず、今シーズンの取り組みとしてディフェンスのタイプを自在に選手の中で変えられるようには意識しています。それはキーパーもそうですし、セットプレーの中でもそうです。Fリーグは何度も対戦をする中で、相手のタイプや特徴をお互いさらしての試合になります。その中で相手に1番嫌なことは、何をするか分からないということです。何がどのタイミングで変わるかは、こちらがタイムアウトを取ってからであれば相手は準備や対策もしやすくなってしまいます。そこを試合の中で選手が自分たちの意思で変えられるようにという点が、特に工夫したところです。

──昨年監督に就任し、鳥丸監督のスタイルだったりチームとしての土台ができたかと思いますが、今季はその土台がある上でどんなフットサルを見せていきたいですか?

ボールを持ちながら優位性を作っていくことが、僕らの哲学でありコンセプトです。僕が考えるのは、やっぱり選手が楽しめるゲームをするために、定位置攻撃でボールをより多く握り攻撃の時間を長く、試合の主導権を握ること。そこは変わらないです。

その中での新しいアイデアは、この試合で出なかったものもありますし、今取り組んでいることに馴染めていない点もあります。プレシーズンの期間も短かったのですぐに出しづらいところはありますが、試合の中で見えた部分もあって、そこの伸びしろを感じながら今はやっています。なので、昨シーズンのベースに乗っかるようなアイデアを選手が積み上げて、体現していくことが今シーズン我々が目指すフットサルです。選手に伝えたいことはまだまだありますが、先回りして伝えても積み上げができないと思うので。徐々に増えていくアイデアのバリエーションは、今シーズン見ていただきたいポイントです。

僕がベースを作っていく中で、選手たちがコミュニケーションを取りながら自発的にやっていったり、選手側からのオリジナルのアイデアも含めて、僕らも選手と一緒に成長していくクラブを目指していきたいです。

──新加入の田村佳翔選手は、チームにいい影響を与えていますか?

そうですね。めちゃくちゃ良いキャラをしています。堤選手と一対一の対決をしながらいじりあったりもしていて、後輩からもいじられるキャラですね。分かりやすく声を出して自分の気持ちを表したり、味方の選手のすごいところを「すごい!」と言える性格なので、今の僕らのグループにすごく合っているんじゃないかなと思っています。彼が昨シーズンまで所属していた長野と、僕らのフットサルの内容は多分違うと思うんですが、その違いも彼は楽しんでいますし、彼が楽しんでいるところを見て、チームも明るくなっているなと。いい影響しかないですね。

 

──ゴレイロの矢澤大夢選手はパワープレーの場面もしっかりと守っていましたが、チームにとってどんな存在ですか?

見ていただいた通り彼は頼りになりますし、今日もすごくいいパフォーマンスをして何度もチームを救っていました。普段は不思議な発言をしたりしますが、そこも含めていい存在です。彼も後輩から少しいじられていて、それを受け入れる器もある人間です。井戸孔晟や稲川琢馬といった同じポジションの年下の選手を成長させる意味で、後輩を立てるようなことも今後はしていってもらえるんじゃないかなと思います。

目標は、次戦ホーム開幕戦と名古屋戦を含めた3連勝

──試合を振り返って。

開幕までの期間で僕らが準備してきたものを出せた試合が、この5-1という結果につながりました。開幕戦ということで、やはり試合にかける気持ちは強かったですが、次のホーム開幕戦を勝って、その次の名古屋オーシャンズ戦での3連勝を目標にしてるので頑張りたいなと思います。

──宿敵である町田戦を前に、どんな準備をしてきましたか?

僕らの戦術を見てもらうとわかる通り攻撃の部分が特徴的なので、練習の部分でもディフェンスばかりを集中的に練習するというよりかは、攻撃でのボール保持の部分に多く練習の時間を使いました。今日の試合では、展開によっては割り切って裏へのボールが多くなってしまった部分もありましたが、町田に対して対策したという部分はなく、1週間のうちに練習したディフェンスの部分もチーム全員でしっかりと認識したところを試合にも出せたので、それが結果につながったのかなと思います。

 

 

──最後はゴールの枠内に入って、ディフェンスでファインプレーを見せていました。あの場面を振り返っていかがですか?

もう勝ちたい気持ちが出たというのが正直な気持ちです。全員で守りきるというのは決めてますし、ディフェンスから攻撃の部分も、全日本選手権で結果につながった部分がありました。僕も攻撃は好きですが守備もしなきゃいけないので、チーム全員でああいうプレーをどんどん増やしていければ、自ずと勝利につながっていくのかなと思います。

──改めて今年はどんなシーズンにしていきたいですか?

優勝を狙うのはもちろんありますし、開幕戦を勝利してからの次の試合がすごく僕は大事かなと。そこで勝つか負けるかによって今シーズンの流れだったり、僕らの自信も間違いなく変わっていきます。この1週間また町田戦でできたこと、できなかったことを修正して、湘南ベルマーレ戦に向けていい準備をしたいと思います。個人的には1年で15ゴール以上とって、チームに欠かせない存在になり、勝てるチームを作りあげていきたいです。

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