• HOME
  • 記事
  • フットサル
  • 【Fリーグ第1節 試合後コメント/町田 vs 横浜】2年連続の黒星スタートとなった、町田・甲斐修侍監督「ゲームをコントロール出来なかったことは非常に悔やまれるが、今後の期待感はある」

【Fリーグ第1節 試合後コメント/町田 vs 横浜】2年連続の黒星スタートとなった、町田・甲斐修侍監督「ゲームをコントロール出来なかったことは非常に悔やまれるが、今後の期待感はある」

27日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第1節、ペスカドーラ町田vsY.S.C.C.横浜の一戦が行われた。

立ち上がりから激しいプレスでショートカウンターを狙う町田だが、横浜のパス回しに苦戦し思うようにボールを奪えない時間帯が続く。そんな中、第1ピリオドの7分にオウンゴールから先制点を許すと、ファー詰めの形から続けて2失点し0-3で試合を折り返す。

続く第2ピリオドも決定機を相手の守護神・矢澤大夢だけでなくポストにも阻まれ、ネットを揺らすことができないまま、0-5と突き放される。

最後はパワープレーで野村啓介が意地の1点を返し完封負けは防いだものの、リーグ戦初戦は2年連続での黒星スタートとなった。

試合を終え、甲斐修侍監督とキャプテンの伊藤圭汰が記者会見に応じた。

「『不運だった』ということでは片付けらない」

──試合を振り返って。

お疲れ様です。結果として負けてしまいました。リーグ戦なので次に向けて考えてトレーニングをして繋げていきます。

──チームは引退選手を除いた全員と契約を更新し、昨年からの積み上げを発揮しやすいというメリットもある一方、他チームにも対策を取られやすいということもあると思います。その中でこの1年をどう戦っていきたいかについて、少し教えていただけますでしょうか。

そうですね。メンバーが変わっていない強みもありますし、去年の構成じゃないパターンで戦うかたちもあって、そういう意味ではメリットもデメリットもあります。今日の試合は非常に難しい試合でした。決める可能性があるところを決められないということは昨年に続く課題ですが、相手のワンチャンスやリアクションに対しての対応で、失点に繋がったところが特に多かったかなと。自分たちの状態は悪くなかったにもかかわらず、ゲームをコントロール出来なかったことは非常に悔やまれます。ただ、去年も同じ話をしましたが、基本的に勝ち負けがつく世界で負けたことは受け止めて、リーグ戦なので今後の試合でまた修正していけると思っています。選手たちがまたしっかり練習から取り組んで、次以降のゲームでいいパフォーマンスを見せてくれる期待感はあります。

──今日の試合は先発ゴレイロに土岡選手を起用し、第2ピリオドからジオヴァンニ選手と交代しました。土岡選手は昨シーズンの前半戦以来、リーグ戦の先発は久しぶりのプレーだったかと思います。

土岡については、ジオヴァンニが怪我で不在のときもずっと先発で出てもらい、カップ戦でもすごく安定感がありました。去年もたくさん試合に出ていたわけではなかったですが頼れる部分も増えてきて、ジオヴァンニがある程度復帰している中で今日は土岡を先発起用することにしました。前半も決して悪くはなかったですが、本人もまだ若く今日の開幕戦の雰囲気もあって、ここまでやれていた安定感という点では少し浮き足立っていた局面もいくつかあったかなと。それもまた今後の課題として成長してくれると思います。

後半にジオヴァンニに変えた理由としては、ある程度攻撃に優位性を持った時間を作って追いあげないといけない点差だったので、残りの8分ぐらいまでは得点を意識する時間になるだろうという想定でいました。残りの8分からは純粋なパワープレーでいくしかないというところで、ゲームを進めていました。

──今日はどのような狙いを持って試合に臨みましたか?

去年の開幕戦は7-3で大敗していたので、この日を迎えるまでに去年の話もたくさんしましたし、準備期間でも名古屋と2試合、長野と1試合、合わせてカップ戦で2試合をやっていくなかで色々と話しました。今シーズンは先程も話に出たとおり、積み上げの部分も含めて、各ポジションの選手が去年を上回るパフォーマンスを出すということを目標に練習から意識してやってきました。練習の中でもそういう局面を生み出す機会も増えてきたので、僕は個人的にも凄く楽しみにしてこの試合に挑みましたが、結果こういう形になってしまいました。今は終わったばかりでゲームも改めて見返していないので正確なことは分からないですが、どんなに良い準備してもどんなに気持ちを入れたつもりでいても、ゲームをコントロールできない時間帯を生んでしまうことは、「不運だった」ということでは片付けらない原因があると思います。試合の中でのアンラッキーな部分も含めて管理できるような戦い方ができるように、緊張感持って練習から取り組んでいきたいです。

──町田は昔からお客さんがたくさん入る印象があります。開幕戦に向けても施策を打って、今日は1,500人という観客が集まり、声出しが解禁になって子どもたちの声が響いて、素晴らしい空間だなと思います。改めてこの町田のこのアリーナの雰囲気はどんなふうに感じていますか?

観客がいない時代を知っている僕としては、本当にたくさんの方に足を運んでもらえてプレーヤーの時期もすごく力をもらいましたし、自分が引退してからもファン・サポータの方も含めてたくさんの人が足を運んでくださり、勝っても負けても応援し続けてくれています。試合だけではなく、普段から多くの方に力をいただき、選手たちも練習にも打ち込むことができていて、本当に感謝の気持ちしかないです。

僕らスタッフとしては、これだけ多くの人にしていただいている中で、結果を出せなかったことは非常に悔しいところではあります。しかし、最初にもお伝えしたとおり、どんなにいい状態でどんなにいいゲームをしても負ける時もあります。見に来てくださった方がたとえ負けてしまったゲームであっても「また見に行きたいな」と思ってもらえるような、選手たちのスピリットや取り組みを今後も継続し、伝えていけるようなクラブになりたいです。

「前半の3失点は防がなければいけなかった」

──試合を振り返って。

お疲れ様です。前半の3失点が試合を難しくしてしまったという感想です。1点、2点なら逆転できる可能性もあったかもしれませんが、失点をどれだけ減らせるかが僕らの課題ですし、得点の部分ももっとこだわっていきたいです。

──昨シーズンとほぼ同じメンバーの中で、できていることと課題について教えてください。

去年からの積み上げという部分では、監督がイメージするフットサルを少しづつ体現できているとは思っています。粘り強く戦って勝つ試合が去年の試合も多かったですが、やはりゴール前で体を張るところや、細かい部分をもっとやっていかないと、このリーグでは戦えないと思います。去年と同じく攻撃力が足りな買ったり、得点も少ない点は課題だと思うので、今シーズンはもっと攻撃のバリエーションを増やしながら戦っていきたいです。

──相手と戦力自体は大きく変わらなかったとは思いますが、結果としてスコア差が開きました。ピッチのなかで感じた差はありましたか?

そこまでレベルの差を感じた試合ではなかったですが、ゴール前で僕らが守りきれなかったゲームだし、僕らのシュートに対して相手は体を張って守っていました。ゴール前でもっと点を取られないように守備の意識を高めていく必要があります。後半の2点に関しては、点を取りに行っての失点でしたが、前半3点は防がないといけなかったです。

──改めてこの町田のこのアリーナの雰囲気はどんなふうに感じていますか?

僕が町田に来た時から好きなアリーナで観客も多いですし、応援してもらえている実感を持ちながらプレーできています。コロナで無観客がいない試合も経験しましたが、改めて本当に観客がたくさんいる中で、これだけのお客さんの前で試合ができることは本当に幸せなことだと思っています。それに対して結果で恩返ししないといけないですし、もっと活躍を見せていきたいです。

関連記事