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マンU戦での冨安健洋に現地メディアの評価は様々!前半に倒された場面は「明らかなPK」

敗れはしたものの、果敢なプレーを見せた冨安に対する評価はおおむね良好だ。(C)Getty Images
現地時間12月2日、プレミアリーグ第14節が行なわれ、アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドに2−3で敗れ、今季5敗目を喫した。

敵地オールド・トラフォードでの一戦、ボールポゼッション、シュート数でもホームチームを上回った「ガナーズ」は13分に相手GKが倒れて不在のゴールにエミール・スミス・ロウが流し込んで先制点を奪うも、44分にブルーノ・フェルナンデスに同点とされ、さらに52分にはクリスチアーノ・ロナウドの通算800得点に達するゴールで逆転を許す。その2分後に、ガブリエウ・マルチネスの折り返しをマルティン・ウーデゴーが綺麗に合わせて追いつくが、70分に痛恨のPK献上でC・ロナウドのダブルを許して力尽きた。

12節リバプール戦(0-4)以来の大量3失点を喫し、トッテナム戦(3-1)を除けば、またしてもトップクラブとの対戦で敗北を喫したアーセナル。ミケル・アルテタ監督も「オールド・トラッフォードで3点も失えば、好結果を得るのは困難だ。2-2になった時、我々は最高の瞬間を迎え、優勢に立って完全に試合をコントロールしたが、PKを与えて試合を捨ててしまった。我々は勝つためにここにおり、今日は勝者に相応しかったと感じているので、結果には失望している」と、ネガティブに試合を振り返っている。

このような試合の中で、今夏の加入から11試合連続で右SBとして先発出場を果たした冨安健洋は、C・ロナウドやジェイドン・サンチョら名手との対峙で奮闘。ボールタッチ数75、パス数52(成功数40)、キーパス数1、空中戦回数5(勝利数1)、タックル成功数1、クリア数1というスタッツ(専門メディア『WhoScored.com』より)を記録した日本代表DFに対して、メディアは様々な評価を下した。

スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「6」を与えたが、これは守備陣ではベン・ホワイト、ヌーノ・タバレスと同じ評価(アーロン・ラムズデイル、ガブリエウ・マガリャンイスは「7」)。英国公共放送『BBC』では、視聴者投票による採点で「6.07」と、チームではスミス・ロウ、ラムズデイル、マルチネッリに次ぐ評価となった。

日刊紙では、『THE SUN』が守備陣では最高タイとなる採点「6」で、寸評では「右SBとしてスペクタクルではないものの安定したプレーを見せ、後半は良くなっていった。彼自身にとっては悪い夜ではなかったが、おそらくはもっと多くのことができただろう」と記述。『Evening Standard』は「2-3というスコアの割に、彼にとっては非常に良い試合となり、サンチョを多くの場面で抑え続け、時には攻撃にも参加。終盤には素晴らしいブロックでフェルナンデスの2点目を阻止した」と評して、チーム最高タイの「7」を与えた。

『Daily Mail』は採点のみで「6.5」と、こちらは守備陣ではホワイトと並んで最高タイ。『METRO』は採点こそ「6」止まりも、「今季のアーセナルで最も安定した選手のひとりは、相手によってより脅威になることを望んでいただろうが、そのパフォーマンスは堅実だった」とポジティブに綴っている。
続いてサッカー専門メディアでは、『football.london』は、他の最終ラインの選手同様に「6」の採点で、「相手の攻撃による守備面の脅威にはうまく対処したが、(右サイドを攻略された)1失点目は間違いなく彼にも責任があった。しかし、全体的にはまともなプレーを見せた」との寸評。『90min』は「しっかりと守備を固め、サンチョを沈黙させ続けた」と称賛したが、採点は「6」止まりとなった。

最後に、採点は最も高い「8」(チーム単独最高)を与えたのがアーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』で、「サンチョを終始沈黙させ、右サイドで真の意味での鉄壁さと保証を提供した。前半には(冨安自身がファウルを受けたことで)PKを獲得すべきだった。全体的には見事な仕事ぶりだった」と賛辞を惜しまなかった。

この寸評でも触れられた、前半終了間際のFK時に冨安がハリー・マグワイアに腕を掴まれて倒された場面には、『CAUGHT OFFSIDE』や『GIVE ME SPORT』といった専門メディアも注目し、いずれも明らかなファウルと断定するとともに、マンチェスター・Uにとっては大きな幸運だったと、やや皮肉を込めて報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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