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5パットのトリも…“真のモンスター”の「洗礼」浴びた石川遼 次戦に向け「しっかり自己分析を」

石川遼は最終日に悔しい「76」。“モンスターコース”を制しきれなかった(撮影:鈴木健夫)

<フジサンケイクラシック 最終日◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

トップと2打差の3位タイで最終日を迎えた石川遼だが、3バーディ・4ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「76」と苦しい展開に。4日間トータル3オーバー・19位タイで山梨の激戦を終えた。

今大会が行われたのは“真のモンスターコース”と呼ばれるほど難しい富士桜カントリー倶楽部。予選カットスコアは今季ツアー最多の6オーバーとなり、トータルアンダーパーで回った選手はわずか8人。石川はここで2009、10年に連覇を達成しているが、その時とは大きく表情が変わっている。

そんなモンスターの「洗礼」を受けたと表現する。それは前半6番パー5でのこと。ティショットをフェアウェイど真ん中に打つも、セカンドが左に大きく曲がりロープ外のラフに。ボールとグリーンの間にはバンカーが2つあり、打ち上げになっているためグリーン面が見えないタフな状況だ。そこから打った3、4打目を続けてバンカーに入れてしまい、4オン2パットのダブルボギーでスコアを落としてしまった。

「きのうはグリーンを外してなかったので、外したときラフからのアプローチで洗礼を受けました。難しかったんですけど、そこに対して合わせていけませんでしたし、きょうになってグリーンに乗らないことが増えた。そこをボギーにして」。パーオンさせられなかったホールでパーセーブできなかったホールは、インの12番までで4回を数えた。

だとしても、「バーディは獲れていたし、獲れるゴルフはできていた。でもすぐにボギーが来る」内容に焦りが隠せず、14番では2メートルのバーディパットがカップに蹴られた。さらに15番では5メートルから、「狙っていったら大きくて」とまさかの5パット。「ちょっとラインも読み間違えていたし、上り下りのジャッジもミスしましたね。前半の小さなストレスや、焦り。その積み重ね」がバックナインに影響した。

続く16番パー3(実測113ヤード)でバーディを奪い、17番パー4もパーで耐えながらも、最終18番はボギーを叩いて山梨戦を終えることとなった。「4日間通して、ティショットや、ショットは全体的に悪くなかった。パー5で悪いプレーが続いてしまったのが、圧倒的に悪かったところ」。目線を落とし反省の様子を浮かべる。前半で苦しさを蓄積させてしまったことが原因と話した。

この難コースを4日間戦い、最後は表情、そして言葉にも悔しさがにじみでる。「まず、しっかり自己分析。そして自分のベースをもう少ししっかりしないと。深いラフからのアプローチもしっかり準備しないといけない」と、この経験を課題にする。次戦は韓国で行われる「Shinhan Donghae Open」への出場を予定。悔しさをバネに隣国でリベンジしたい。(文・高木彩音)

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