• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「芯のある人がかっこいい」 川崎春花が洋風振り袖で“ハタチの誓い”

「芯のある人がかっこいい」 川崎春花が洋風振り袖で“ハタチの誓い”

川崎春花が成人の日に立てた“ハタチの誓い”(撮影:ALBA)

ツアー通算2勝の川崎春花が、成人の日の8日に地元・京都市内にある平安神宮を訪れて振り袖姿を披露。そこで“ハタチの誓い”を立てた。

白地に印象的な赤いバラをあしらった着物は、「洋風で普通ではない感じが好き。すごくおしゃれに着ることができて、かわいいなと思いました」と“一目ぼれ”して選んだもの。帯についているリボンもお気に入りで、ハレの日にふさわしい笑顔がたくさん見られる一日だった。

そして、ここからは本格的に昨年の悔しさを晴らすための準備に取り掛かる。ルーキーイヤーだった2022年シーズンは、9月のメジャー大会「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で衝撃の初優勝。その後、「マスターズGCレディース」で2勝目を挙げる順風満帆な一年だった。

しかし昨年は未勝利のまま終幕。「いい時と悪い時の差が激しい。みなさんが期待してくれたのにふるわなかった。自分でも残念でした」という苦しい時間を過ごした。

ただ、苦しんだからこそ得られた“気づき”もある。「去年は(ゴルフが)全然ダメだったからこそ、もっと自分で考えられるようにならないといけないって思えました」。これが、そのままハタチの誓いになる。平安神宮で色紙にしたためた言葉は『芯の強い女性になる』。これは「ちゃんと自分の考えを持って、芯のある人になりたい」という願いを込めたもの。「自分の意見をしっかり持っていて、ブレない、芯のある人はかっこいい」。これが、ここから追い求めていく理想像となる。

「自宅で、年を越す前からお餅を食べて過ごしました(笑)」という年末年始も終わり、来季へ向けた練習も本格化していく。まず課題となるのが、一昨年の72.0486%から昨年68.2353%まで落としたパーオン率。「しっかりとスイングを固めたい。自分はショットが得意だと思っている。そこで力を発揮できるように」と、ショットメーカーとしての自信を植え付けるつもりだ。

1月末から1週間ほどのスケジュールで、同学年の櫻井心那、佐藤心結とともにタイ合宿も行う予定。昨年は長崎で実施した仲良し3人によるキャンプは、今年「海外進出(笑)」を果たすことになる。また現在は、こちらも昨年苦しめられた腰痛が発症しないように、トレーナーとともに体幹を鍛えている真っ最中。1年間、万全に戦える状態を作り上げる。

この日は小吉という結果だったが、初詣のために元日に訪れた八坂神社で引いたおみくじでは、見事、大吉を射止めた。「最初からノリに乗っていきたいですね」。今季初戦として台湾の試合に出場し、そこから2月29日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」のため沖縄に入る。振り袖に描かれたバラのような大輪の花をいくつも咲かせる―。そんな2024年にしたい。(文・間宮輝憲)

関連記事