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勝みなみが叶えたい“アメリカンドリーム”を5つ聞いてみた! まさかの…フードファイトにも挑戦⁉

国内3連戦を終え、いよいよ米国に旅立つ勝みなみ。その“公約”は?(撮影:佐々木啓)

タイ、シンガポールのアジア転戦を終え2週間のオープンウィークを挟んだ米国女子ツアーが、今週23日開幕の「LPGAドライブオン選手権」(アリゾナ州)で再開。いよいよ米本土でのシーズンが本格化していく。そしてこの大会は今年からツアーに本格参戦する勝みなみの“デビュー戦”となる。そこでルーキーイヤーを迎える勝に、米国で達成したい『5つの公約』を聞いてみた。なかにはゴルフ以外で打ち立てた意外な野望も…。

●その1『リシャッフルを突破します!』

「予選会(Qシリーズ)はうまくいったけど、向こうにもリランキング制度があるので、それをクリアすることは絶対条件ですね。日本でも最初の年(2018年)に経験したけど、その時はすごくうまくいってたので、ほとんど気にすることなくプレーできていました。ただアメリカは環境もコースも違うし、慣れるまでに時間がかかってしまうかなと。そういう不安もあるので、まずはそこをしっかりクリアできるようにしたいです」

昨年末の予選会(Qシリーズ)を突破して出場権を得た勝だが、それはフルシーズンの出場を約束するものではない。日本のリランキングと同様に、シーズン中に優先出場順位を見直す制度が米国にも存在する。それがリシャッフルだ。シーズン開始時の勝の優先出場順位は140番目。5月14日に最終日を迎える「コグニザント・ファウンダーズカップ」後に行われる第1回リシャッフルでその順位を上げ、中盤戦以降も出場する試合を確保することを第一関門に挙げた。

●その2『優勝!』

「リシャッフルをクリアしたら、次はより成績を求めていきたいと思っている。優勝したいというのはありますね」

やはり日本で見守るファンも期待するのはこれ。別の機会では「(古江)彩佳ちゃんも1年目で勝ったし、私もできないことではないと、いい意味で思うことができました」とも話しており、2学年下の後輩の活躍も刺激になっている。国内ツアー史上最年少の15歳293日でアマチュア優勝を成し遂げた勝の、再びの“スピードV”をぜひとも見たいところだ。

●その3『メジャー優勝!』

「アメリカにいるうちに、メジャーは優勝したいですね。(一昨年、昨年と)日本女子オープンで2勝できましたが、あの試合でとてもいい経験ができたし、記憶にも残るものになりました。日本のメジャーで優勝できるならばアメリカのメジャーでも勝てるのでは、という自信もあります。これをただの自信ではなく、現実のものにしていきたいですね」

樋口久子、渋野日向子、笹生優花に続く日本勢4人目のメジャータイトル獲得に気合十分。なかでも一番欲しいのは「誰もが優勝したい大会だと思うし、自分もそう思う」と話す全米女子オープン女王の称号だ。「必ずアメリカにいるうちに優勝します! 言っておかないと叶わないと思うので、優勝します!」と“有言実行”を目指していく。

●その4『ゴルフ以外のスポーツもたくさん観て刺激をもらいたい!』

「アメリカはゴルフ以外のスポーツも盛ん。それを見に行って刺激をもらいたいと思います。日本では野球やプロレスが好きですけど、例えばアイスホッケーとかアメフトやバスケも面白そう。。日本だとなかなか見る機会もないので、アメリカにいるうちに観戦してみたいですね。もちろん野球やプロレスも本場なのでぜひ!」

大の『阪神ファン』、そして『プ女子』(プロレス好き女子)としても有名な勝は、米国の4大スポーツにも興味津々。メジャーリーグでは大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)もそうだが、阪神から移籍し今年から米国で投げる藤浪晋太郎(オークランド・アスレチック)もやはり要チェック。「試合がない週に行けたら理想ですね」と、コース外の生活も充実させていく。

●その5『アメリカンサイズのピザをひとりで食べきりたい!』

「アメリカに行ったら、絶対に向こうのサイズの大きいピザをひとりで食べきること、これはクリアしたいです!(笑)大きさが日本とは比にならないし、たぶん1ピースでお腹いっぱいになると思うんですけど…これは絶対にやりたいんです」

ニコニコとした表情ながら並々ならぬ決意を示したのが、この野望の実現。昨年末のQシリーズで渡米した際には、今後を左右する大事なラウンドということもあり油ものは控えていたという。しかし腰を据えるうえで、なんとしても達成したいことの1つに設定。「向こうにいって少し余裕ができたら」、“フードファイターみなみ”として大一番に臨むつもりだ。

24歳にして、アマチュア時代の1勝を含め日本ツアー8勝を挙げている黄金世代のエース格は、海を渡っていったいどんな活躍を見せてくれるのかだろうか? Qシリーズでも飛距離には手ごたえを感じており、芝は異なるが昔から定評のあるパター技術も一線級だ。“公約全制覇”の報告を、ぜひとも待ちたい。

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