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世界1位とのラウンドは「すごくわくわく」 西村優菜が初めての米4日間で学んだこと

西村優菜が米ツアーで初めて4日間を戦いきった(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 最終日◇2日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

この日1オーバーで最終9番を迎えた西村優菜は、1.5メートルのバーディパットを決めるとその表情を緩めた。「どうしてもこの芝(ポアナ芝)だと短いパットでも気が抜けないので、ドキドキしながら打ちました」。3バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「71」と耐え、トータル1アンダーの43位タイで4日間を戦い抜いた。

出だしの10番をバーディ発進としたが、中盤は「得意」のドライバーがブレて2番でボギー、4番でダブルボギーと後退。苦しい展開となったが、「とにかくイーブンまで戻したいと思ってプレーしました」。6番パー3でひとつ戻すと、9番はギャラリーに囲まれながらのバーディ締め。「なかなかスコアになってくれない部分はあったんですけど、最後までひとつでも多くバーディを獲ろうと思っていて、最後に来てくれたのでよかった」と振り返った。

先週のデビュー戦では逃した週末での戦い。プレッシャーから解放されてプレーできた前日に続き、最終日も「楽しくできました」と声を弾ませる。カットラインのない36ホールは「練習場で意識したことを怖がらずにコースでできたのでよかったし、自分の修正点が見つかったなという感覚はある」と、予選ラウンドだけでは手にすることのできなかった収穫も多い。これは次戦に向けた調整へ好材料となる。

早朝の霧予報の影響で2ウェイ・3サムで組まれた最終日は、世界ランキング1位に立つリディア・コ(ニュージーランド)と同組で回った。会話は「あまりしていない(笑)」と振り返るが、言葉を交わさなくてもその姿から学んだ。「世界のトッププレーヤーと回れるというのはすごくわくわくする。彼女のスイング、ルーティン、歩くスピードの全部のテンポがずっと一定だったので素晴らしいなと思いながらラウンドしていました」とその強さを見て学んだ。

リシャッフル突破に向けてポイントを獲得することはできたが、あまり安心はできていない様子。「決勝で伸ばせなかったのでまだ全然。ロッテに向けて調整してしっかり予選通過してというのを続けていくしかないかな」と、2週間後のハワイ開催の「ロッテ選手権」を見据える。

ちなみに、意外にもハワイに行くことは「人生で初めて」という西村。高校の修学旅行先だったが、ゴルフの試合で行けなかったという。「全部楽しみです、ビーチには行きたいですね(笑)」。米ツアーならではの“遠征”を楽しみながら、一歩ずつ前進していく。(文・笠井あかり)

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