• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「迷わず振り抜きました」拍手喝采のイーグルトライ締め 岩井千怜が“攻撃姿勢”貫き日本勢最上位

「迷わず振り抜きました」拍手喝采のイーグルトライ締め 岩井千怜が“攻撃姿勢”貫き日本勢最上位

日本勢トップの13位フィニッシュに笑顔がはじけた(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇24日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

「最後は『入っちゃえ!』って感じで打ったら、いいショットになりました。迷わず振り抜きました」。

最終18番パー5。岩井千怜は、残り208ヤードのセカンドショットで5番ウッドを握ると、グリーン手前に切られているピンだけを狙った。これが奥3メートルにつくと、グリーンを囲むギャラリーから大拍手が送られる。

続く、下りのスライスラインのイーグルパットは外れてしまい、「悔しい。せっかくのイーグルチャンスだったのでかっこよく決めてあがりたかった」と唇を噛んだが、攻撃姿勢を貫いて奪ったバーディで、タイでの4日間を締めくくった。

「一皮むけました。世界の舞台で堂々と自分のゴルフができてうれしかった」。ラウンド後には、誇らしげにこう語る。初出場だった昨年は、会場に詰めかけた多くのギャラリーの前で萎縮。「集中したい時に集中できなかった。ショット以外のことを頭で考えてしまっていた、そんな印象があります」。だからこそ“堂々と”戦い抜いたことがうれしかった。

2日目以来、今大会2度目となる「67」をたたき出し、8人が出場する日本勢で最上位となるトータル14アンダー・13位タイで4日間をフィニッシュ。先週のサウジアラビアでの試合は「フワフワしていた」と予選落ちを喫したが、ここで目を覚ました。

来週は日本ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に出場。その前に、「アプローチ、パターで順位も大きく変わってくることを実感しました。パーでしのげるか、ボギーにするかで、次の攻め方まで変わってくる」など収穫を手にした。

昨年は「RKB×三井松島レディス」、「サントリーレディス」と2勝を挙げ、メルセデス・ランキング6位と活躍。姉の明愛とともに『双子プレーオフ』や『双子最終日最終組』など、数々の“史上初”も打ち立てた。海外と日本の連戦が続き、「今、体がボロボロなので、とりあえず休んで準備したい」と本音ももらすが、持ち味の攻撃ゴルフで今年も主役のひとりになりそうなことを予感させた。(文・間宮輝憲)

関連記事