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「ソフトボールでも大活躍できますね」 五輪金メダリスト2人が“投手・渋野日向子”を大絶賛

金メダリストの山田恵里さん(左から2番目)、原田のどか(右端)が渋野日向子の“腕前”を絶賛した(撮影:福田文平)

23、24日に、岡山県倉敷市のマスカットスタジアムで行われた『渋野日向子杯 第2回 岡山県小学生ソフトボール大会』は、決勝が行われたクリスマスイブに大会を主催する渋野に加え、2人の特別ゲストが会場で小学生たちとともに楽しいひと時を過ごした。

それが2021年の東京五輪ソフトボールで金メダルを手にした山田恵里さんと原田のどかさん。22年に現役引退した山田さんは、日本女子ソフトボール史上最高の打者とも呼ばれ、五輪3大会でメダルを獲得。その卓越したバットコントロールから“女イチロー”の異名ももつ。一方、現役選手の原田さんは岡山県総社市出身。日本の女子ソフトボールリーグ(JDリーグ)、トヨタレッドテリアーズに所属し、今季の優勝にも貢献している。

昨年に続いて参加した原田さんは、「ゴルフ以外の競技なのに、主催してもらえて現役選手としてありがたい。岡山の小学生のレベルの高さも感じられる。(子どもたちの)元気な姿を見て私も頑張ろう、子供に負けないように頑張ろうと思えました」と感謝を伝えた。山田さんも、「ソフトボールの競技人口が減っているという現状があるなか、小学生の大会をやってもらえるのはありがたい。本来は私たちが主催すべき大会。ソフトボールで盛り上がっていることが感じられてうれしかった」と話した。

そのイベントで大きく盛り上がったのが、投手を務めた渋野が金メダリスト2人と“ガチ対決”した始球式。一打席勝負が行われ、原田さんはサードのファウルフライに打ち取り、山田さんには一二塁間をやぶられヒットを打たれた。渋野の投球について山田さんは、「本当に(ボールが)速かった。2球目を打ちに行こうと思ったのに、本気で手がでなかった。今からやってもソフトボールでも大活躍できると思う」と太鼓判。原田さんも、「打席に立つ前に山田さんと『2人で2点取ろう』と誓って、しっかり打ちに行ってサードフライ(笑)。去年よりスピードが速くなってますね」とそのポテンシャルを称賛した。

渋野にとっても、「すごい選手と(一緒に大会を)やらせてもらっているとつくづく感じる。小学校までやっていたソフトボールを通じて、たくさんの人に出会えた。お二人を特別ゲストとして迎えられるとは夢にも思ってなかったし、ありがたいですね」と、3人でできたことは大きなよろこびとなる。「続けていくことに意味がある」と、来年以降もこの大会は継続開催していく予定だ。

「みんながハッピーになった」(山田さん)というクリスマスの大きなプレゼント。途中には原田さんがベースランニング大会で本気の走塁を見せたり、山田さんがホームラン大会で柵越えを連発するなど、子どもたちは一流のプレーにも触れることができた。ソフトボール、そしてゴルフの裾野拡大にも貢献するイベントだった。

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