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推しネクストヒロイン・中野なゆインタビュー「体脂肪は変わらないけど体重が8キロ増えて、まあまあスゴイ下半身です(笑)」

中野が参戦するイナビネクストヒロインゴルフツアーは、4月6日~7日の日程で開幕戦が行われる(撮影:ALBA)

2023年は全15戦が予定されているマイナビネクストヒロインゴルフツアー。このツアーは、将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、2019年に始まった。4月6日に始まる今季開幕戦「マイナビカップ」を前に、活躍必須の推しヒロインを紹介しよう。

今回は22年第1戦「マイナビカップ」で優勝を遂げ、年間ポイントランキングが3位だった中野なゆにインタビュー。
 
■師匠は池田勇太
 
「昨シーズンは全体的に見て悪くはありませんでしたが、最終戦がダメだったのが悔やまれます。もう1勝したかったです」と、中野。
 
そして「振り返るとパターが入ってくれたシーズンでしたが、ダブルボギーとかを叩いてしまった後にしっかり切り替えることができていなかったという反省があります。年間を通して戦っていく上で、全部の試合で狙っていくのではなく、“この試合に勝ちたい”と照準を合わせて練習を積み重ねていかないといけない。そう師匠から言われました」と、続けた。
 
現在、中野が師匠と呼ぶのは男子ツアーのトップ選手、池田勇太だ。このオフには池田の福岡合宿にも参加している。
 
「アプローチはわりと得意なんですが、バンカーショットが苦手だったりするので、そこはなんとかしたいと思っています。師匠から教わりました」
 
得意というアプローチも引き出しを増やした。ハンドファーストに構えてそのまま振って低く打ち出していたが、ハンドレートの構えからフワッと上げる球を覚えたという。スピンがかかった止まる球が打てるようになり、距離感がしっかり合うようになった。もちろんバンカーショットも、池田から教わった。
 
「スイングも修正しています。前傾しているのに肩は横に回す癖を、前傾なりに肩を斜めに回すようにしています。テークバックが変わりました」
 
■トレーニング量を増やし、食事を改善
 
筋力不足にも気づき、トレーニングを増やして食事の改善に取り組んでいる。
 
体幹を鍛えてスイングを安定させたいのと、飛距離アップを考え、「昨年の11月からトレーナーと一緒にやり始めました。3カ月で体脂肪率は変わっていないけど、体重が8キロ増えました。冬なのに飛距離は落ちていないというか、少し伸びています」という。
 
中野のトレーニングを指導するのは、萩原彦太郎氏。萩原氏は今話題のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)や五輪で野球やバドミントンの日本代表チームオフィシャルトレーナーを務めた人物だ。これまで中野の体のケアは2年間、トレーニングは昨年11月から見ている。
 
ゴルフは池田勇太、トレーニングは萩原氏と強い味方を得たわけだが、もうひとり、中野を見守る人がいる。それは食事面をサポートするお母さんだ。
 
地元・高知を離れて千葉でひとりゴルフ漬けの日々を送っていた中野だったが、昨年末からお母さんの協力を仰ぎ、同居をするようになったのだという。ひとり暮らしで自炊はするものの、体のことを考えない簡単なメニューになってしまっていた。それが母の手料理で改善したという。
 
「マイナビネクストヒロインが始まって、一番見てほしいのは体型です。以前は体重が増えなくて、きゃしゃだと言われてたけど、今の下半身はまあまあスゴイです(笑)」
 
トレーニングはきつく厳しいけれど、「そこは自分を磨きにいっていること。やらなければ強くなれない」と強い意志で懸命に励む中野。マイナビネクストヒロインゴルフツアーで成績を出すのはもちろんだが、いま現在の目標はJLPGAプロテスト合格。昨年は最終プロテストまで進み悔し涙を飲んだが、今年は結果を残すことだろう。インタビュー中の引き締まった表情がそれを語っていた。(取材/文・河合昌浩)

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