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スーパーチームを嫌うバークレーがビッグ3を結成したロケッツ時代について“弁明”「あの頃は全員年老いていた」<DUNKSHOOT>

ロケッツでオラジュワン(左)、ピッペン(中央)らビッグネームとプレーしたバークレー(右)だったが、全員がピークを過ぎていたこともあり優勝には届かなかった。(C)Getty Images
“辛口解説者”として人気を博すチャールズ・バークレーは、現役時代に通算2万点、1万リバウンド以上をマークし、1993年にはマイケル・ジョーダンを抑えてシーズンMVPを受賞した歴代屈指のパワーフォワードだ。ただ、その輝かしいキャリアに唯一足りなかったのがチャンピオンリングだろう。

ジョーダン、アキーム・オラジュワンと同じ1984年のドラフトでNBA入りしたバークレーは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに8年間在籍。ジュリアス・アービングやモーゼス・マローン、モーリス・チークスといった名選手たちと共闘したが、優勝やNBAファイナル進出には手が届かなかった。

その後、1992年6月にトレードでフェニックス・サンズへ移籍。加入初年度にケビン・ジョンソン、ダン・マーリーとのトリオを中心にファイナルにまで進出したが、ジョーダン率いるシカゴ・ブルズの前にシリーズ成績2勝4敗で涙を飲んだ。

バークレーは4年間サンズに在籍したのち、1996年夏にヒューストン・ロケッツへ移籍。1994、95年にリーグ連覇を果たしていたチームの一員となったが、高齢化の影響もあって1996−97シーズンのカンファレンス決勝以上の結果を残すことはできず、1999−2000シーズン限りで現役を引退した。
そして最近放送された『TNT』の番組『Inside the NBA』内のコーナー『Through The Wire』で、優勝経験者のシャキール・オニールとケニー・スミス(元ロケッツほか)から「君はドクターJ(アービング)やモーゼス・マローンとプレーしたけど、チャンピオンシップを手にできなかった」と、スターとともにプレーしながらNBAタイトルゼロに終わったことをからかわれたバークレー。さらに、キャリア晩年にはビッグネームが揃うロケッツに在籍したことについて、こう回顧した。

「アキーム(オラジュワン)とクライド(ドレクスラー)はすでに年老いていた。私は全盛期の偉大な選手ではなく、年齢を重ねた偉大な選手と何人か一緒にプレーしたんだ。君(スミス)はアキームが全盛期の時に一緒にいたが、俺の時はピークが過ぎていたんだよ」

バークレーがロケッツ入りした1996−97シーズン、オラジュワンとバークレーはすでに34歳で、ドレクスラーを含めた“ビッグ3”は全員がピークを過ぎていた。ドレクスラーが引退して迎えた1998−99シーズンも、新たに加入したスコッティ・ピッペンは33歳。バークレー、オラジュワン、ピッペンのビッグ3でプレーオフに駒を進めたが、1回戦でシャック&コビー・ブライアント擁するロサンゼルス・レイカーズにあっけなく敗れた。

バークレーにとってはロケッツ時代よりも、全盛期のサンズ時代にタイトルを獲れなかったことのほうが、結果的に大きく響いたと言えるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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