• HOME
  • 記事
  • 野球
  • エンジェルス首脳陣が語る大谷翔平の“ベストパフォーマンス“の要因「彼は自分のことをよく理解している」

エンジェルス首脳陣が語る大谷翔平の“ベストパフォーマンス“の要因「彼は自分のことをよく理解している」

大谷の残した数々の偉業は、今後も長く語り継がれるだろう。(C)Getty Images
全米野球記者協会による今季のアメリカン・リーグMVPに満場一致で選ばれた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。2001年のイチロー(当時シアトル・マリナーズ)以来となる日本選手2人目のアメリカン・リーグMVP、そして満票での受賞は日本人初となる大偉業だ。

【動画】全46本塁打を一挙振り返り!歴史を築いた大谷翔平の活躍をプレーバック

今季の大谷は打者として155試合に出場し、打率.257、46本塁打、100打点、103得点、26盗塁をマーク。投げても130回1/3で9勝(2敗)、防御率3.18、156奪三振という圧巻の数字を叩き出しており、投打二刀流のハイパフォーマンスで数々の球界史を塗り替えてきた。

米紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者によると、エンジェルスの首脳陣はこぞって、大谷のハイパフォーマスンスの要因を「オオタニは自分のことをよく理解しているから」と分析しているという。

ジェレミー・リード打撃コーチは、「初日に見た時から今まで、彼は自分自身をより理解し続けている」。マット・ワイズ投手コーチは、「オオタニは自分で自分をコントロールするのがとてもうまい。彼の対処の仕方によって、彼は自分の力を発揮することができた」。そしてマッドン監督は「彼は自分のことを本当によく理解している。それが大きな要因だ」と語ったという。

大谷は2018年にアメリカン・リーグ新人王を獲得したものの、その過程でUCL(内側側副靱帯)を断裂。2019年は平均以上の打率を記録したが、トミー・ジョン手術の影響で1イニングも投げることができなかった。2020年にはマウンドに戻ってきたが、打率.190を記録しながら再び怪我に悩まされた。
そんな大谷にエンジェルスの首脳陣も今季全く不安がなかったとは言えないだろう。

ハリス記者によるとエンジェルスの首脳陣は大谷の起用法に制限を設けず、1年を通しての大谷の体調に合わせて仕事量を決めるというものを球団の方針としたという。

大谷自身も専門機関を訪れ、自分に合っている食品を確認し、食生活を改善したり、下半身に筋肉をつけたりなど自分に必要なものを徹底的取り入れていって、綿密な準備を怠らなかったのが功を奏した。

その結果、一度も故障者リスト(IL)に載ることもなく、158試合に出場し、130イニング以上を投げ切った。

自分をよく知り、究極までコントロールできる大谷。そんな大谷だからこそ、前人未踏のハイパフォーマンスを達成し、それが満票獲得のM V Pに繋がったとも言える。大谷が健康である限り、今後の活躍は間違いないだろう。来季はどんな偉業を達成するのか楽しみに待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る

【PHOTO】“歴史的なシーズン”をホームランで締め括る!二刀流で大躍進を遂げた大谷翔平の2021年を厳選!

関連記事