柳田舞(クリケット日本代表)が、競技を通じて得られたこと。

1人でも多くの方にクリケットを知ってほしい

——クリケットを日本で広める上での課題は何だと思いますか。

露出が少なく、知名度が低いことが一番の問題だと思います。よくラクロスと勘違いされたりします。クリケットをやっていると言うと「棒に網が付いているやつでしょ!」と言われるんです(笑)視覚的に分かりやすく広めたいですね。大学のグラウンドでできるわけではないので、応援団が来るわけではないですし、グラウンドも広いところとなると郊外になるので、フラッと観に来ることができません。そういったところも原因だと思います。

——4年生ということなので、サークル自体は引退されていると思いますが、今後どういった形で競技に関わっていこうとお考えですか。

日本代表はできる限り、選ばれる限り、続けていきたいと思っています。あとは学生リーグの上に社会人リーグがあるので、そこに出つつ、時間があれば学生の練習にも参加したいと考えています。

——クリケット女子日本代表の世界における位置を教えてください。

今回は逃しましたが、前回の東アジア・太平洋地域の大会では優勝しています。アジアでは強い方ですが、世界ではまだまだです。やはりアジアで強いのはインド、その周辺のパキスタン、バングラデシュ、スリランカ、他にもオーストラリア、ニュージーランドが強いです。

——年間のポイントランキングが決められていますが、それはどのようにして算出しているのでしょうか。

ボウラーとしてアウトを取った数、守備でアウトを取った数、バッターとして取った点数など一つひとつのプレーに点数が決まっています。それを合計して算出しています。

柳田舞

——もしクリケットをやっていなかったら何をしていましたか。

先ほど挙げたような競技をしていたと思います。雰囲気が自分に合って、自分がプレーヤーとしてできる場所を選んでやっていたと思います。

——趣味を教えてください。

プロ野球を観るのが好きで、巨人ファンです。高橋由伸選手を応援しています。

——ご自身の魅力を教えて下さい。

身長が小さいながらも、頑張っているところです(笑)外国の選手は女性でも大きいので、並ぶと大人と子供みたいです。そんな選手からアウトを取れるとちょっといい気持ちになれます。

——クリケットをやっているからこそ起きたエピソードがあれば教えてください。

この前サークル対抗のソフトボール大会に出たのですが、みんなバッターの時の構えがクリケットでした(笑)クリケット特有の構えがあるので、普通の野球の構えは落ち着かないんだと思います。

——最後に読者にメッセージをお願いします。

1人でも多くの方にクリケットを知ってほしいです。まずは観に来てもらって、そうすればやりたくなると思います。まだまだ日本のクリケット界は小さいですが、だからこそいろいろな人と知り合えたりしますし、世代や性別、国境を越えるスポーツだと思うので、ぜひ一度観てみてください。

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